夢への回想
『ユメ』を思い出した。
小さな頃、夢中で、楽しくて、それだけは誰にも譲れなかったモノ。
どれだけ恥ずかしくて、どれだけ馬鹿にされても、諦めなかったもの。
だけど、いつしか、忘れていた。忙しくって、辛くて、もうダメだって。そしたら、いつの間にか忘れてた。
でも、今日、思い出した。あの日の炎。希望。たまたま、たまたま。
見つけた瞬間、流れ込んできた。例えるなら、そう、燃料が。体というボイラーに。もう1回、ユメを熱せ。動け。って誰かに言われたみたいに。
今は、もう、誰に馬鹿にされても胸を張って言える。
ユメよ。
お願い。もう一度。ボクのボイラーを熱して。
どこまでも。いつまでも。