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第五話 武器作り

 世界に革命をおこす者の朝は早い。

 俺は朝から外に出て散歩がてら、町の大きな石を拾いにいく。

 俺は今日から、この反乱軍の武力をあげていくのだ。

 俺は、今から【火縄銃】を作る。

 俺は厨二病だったから、それの作り方をしっていたのだ。 自分でこんな事を思うのは、物凄く恥ずかしい事だ。

 俺は一人の兵士に作り方を告げて、弾丸を作る。

 それの作り方も、知っている。

 さっき教えた火縄銃の口の直径が13mmだから、俺は、直径12.5mm?!

 気が遠くなってくる。

 そんな精密に作れない。

 しかしやるしかない。

 男に二言はないのだ。

 俺は頑張って、定規やらなんやらで鉛でできた直径12.5mmちょうどの球体を作り出したのだ。

 一回できたらもうできる。

 そうして、たくさんの弾丸を作り続けた。

 俺は途中で腹が減ったから、エミリーのところへ行った。

「お腹減った。」

「じゃあ、キッチンを貸してもらいますから、ちょっと待っててください。」

 なんて優しい人なのだ。

 彼女は言ったらすぐ作りにいってくれた。

 俺は、ステップニーの言ったことを守れる。 そう思えてきた。

 あんなにかわいくて優しい美少女を、世の中に放っておける訳がない。

 俺はエミリーを幸せにする。 そう決めた。

 だから、それなりに頑張らなくてはいけない。

「はい、少し質素ですけど、できましたよ。 食べてください!!」

「全然質素じゃないよ!! 嬉しい! ありがとう!」

「本当ですか?! 私も嬉しいです。」

 俺は野菜炒めを口に運ぶ。 とても美味しい。 俺は食レポなどが得意ではないが、これだけは絶対に言える。

「なんか、似てますね。」

「え?」

「美味しそうに食べてくれるところが、ステップニーに、似てるんです。 」

「ステップニー.....」

 急に気分が悪くなった。

「大丈夫ですか?!」

「うん。 少し取り乱したね。ごめん。 じゃあ武器作りに戻るとするよ。」

「無理はしないでください。」

 その言葉は俺に聞こえていなかった。


 次は何を作ろう。

 火縄銃は完成したから、爆弾でも作るか。

 俺はスマホを分解して、爆弾を作り始めた。

 基盤の操作は難しい。

 一生懸命ネットを思い出して作る。

 人間とはすごい。 やってみると、以外とできたりするものだ。

 やがてひとつのものが完成した。

 基盤丸出しの、爆弾だ。

 当然、この世界には無いもので、野次馬がたくさんくる。

 俺は彼らをどかすのにも時間をかけた。


 その夜、俺は工業長のところへ行った。

「金型って知ってます?」

「なんだい、それは。 聞いたことないよ。」

「俺が前いた世界で、金型っていうのがあって、そこにプラスチックやらなんやらを溶かした液を入れたら、その型にそって形ができるんですよ。」

「そりゃすごい!! ぜひともつかってみたい。」

 よし! じゃあ今日のうちから、作るか。

 すぐに俺は作業に取りかかる。

 と、思ったが、金型造りは製鉄所に任せる。

 俺は、色々な物を溶かして、シリコンやプラスチックを作る。

 これも武器作りに役立ってくるのだ。

 自信はないが。

 だから俺は今から寝る。

「やってきたよ。」

 とベッドの上のエミリーに言う。

「どうですか? 帝国軍に勝てそうな武器をつくれそうですか?」

「うん。 きっと、勝てるよ。」

 そして、彼女は思い出した!と分かりやすい表情をして、俺に言う。

「あの....この前、斗茂矢さん、私と....付き合おうって...いってくれたじゃないですか。」

 そのことか。 忘れてた。

「返事を言うのを忘れていて....あの....私も斗茂矢さんのことが....好きなんです....だから....本当に...つきあい...ましょう.....」

 彼女の顔は桃の色に染まっている。

 そして俺は彼女に近づくと、無言でぎゅっと、抱きしめた。

「ずっと、幸せにするから。」

「でも...斗茂矢さん帰らなきゃ.....」

「もう帰らない。 ここにはエミリーがいるもん。」

「そんな....えへへ...」

 !!

「照れてるの? かわいいね。」

「えへへへへ」

 とても嬉しがった彼女は、俺の最高の心のやすらぎだ。

 そして、唇と唇でキスをして、俺らは眠りについた。


 次の日も俺は作業を続けた。

 そしてやっと造ったのだ。

 元の世界の技術の武器を。

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