3、生徒会長 葉月ルート
転校してきた俺の隣の席は、きれいな女子生徒だった。金色の髪をポニーテールにしている。目がでかい、そして乳もでかい。
「じゃあ、生徒会長、如月、名無しに色々教えてやれ」
担任はそう言って去っていった。
▲学園は元は女子高。今の一年生から共学になったので、二年、三年の男子は俺のような中途編入しかいない。一番近い高校だから、受けただけだが、まさかこんなハーレムとは!
「如月葉月です。よろしくね。」
如月は俺に微笑みかけた。きれいな顔なのに、二月なのか、八月なのかって名前だな。
「よろしくお願いします。如月さん、名無しの権兵衛です」
「固いわよ。権兵衛、葉月って呼んで」
いきなりですか???
俺は葉月に色々学校の事を教わった。
「お昼、良かったら生徒会室でご一緒しません?」
俺は有無を言わさず、生徒会室へと連れられた。
生徒会室には、物静かそうな女子生徒が花瓶に花を挿していた。黒髪ロングの三つ編みでメガネっ子。眼鏡を外して、紙をほどくと凄く美人な気がする。
「副会長の……美月よ」
葉月は、黒髪眼鏡女子を指して紹介した。美月はにっこりと笑って俺に会釈した。
「え、と転校生の名無しの権兵衛です。って、苗字が聞き取れなかったですが、もう一度言ってもらえますか?」
「美月って呼べばいいじゃない、じゃあ、早くお弁当食べよう」
葉月は明るく言ってのけた。
弁当を食べながら、考えた。
葉月もいいけれど、物静かそうな美月もいいな。
<このまま葉月を攻略だ→このまま読み進めてください
美月がいいかも→4 謎の副会長 美月ルートへ>
俺は生徒会を手伝う事になった。まあ、部活も二年から入るのも微妙だしいいか。ってか生徒会ってやる事多いな。休み時間のボールの貸出や、部活との交渉、これを二人でやっていたのか!
「生徒会って葉月と美月だけなのか」
「一年生の、丸山華月ってのがいるけれど、普段はバイトで忙しくて、行事の手伝いしか来ないのよ。そうだ、久しぶりに放課後、華月のバイト先のアイス屋に寄っていかない?」
葉月はそういってわくわくしていた。
放課後、駅の近くのアイス屋に葉月と、美月と俺で入店した。
「いらっしゃいませ、葉月先輩、美月先輩、ってこちらの方は?」
俺達が店に入った時に来たのは、すらりとした身長の高い女店員。名札には「丸山華月」と書いてある。このこか華月さんか。かっこかわいい子だな。
「転校生の名無しの権兵衛よ、今は生徒会を手伝ってもらっているの」
葉月が紹介した。
てか、華月もいいかも。俺は注文したアイスをなめながら考えていた。
<でも葉月だ→このまま読み進めてください
美月を攻略したい→4へ進んでください
華月を攻略だ→5 バイト先で 華月ルートへ進んでください>
次第に葉月と仲良くなった。なんか、周りからは、生徒会長と転校生がカップルになったと噂されている。俺としては、彼女というよりも仲の良い男友達という感じもする。ある日映画のチケットが二枚手に入った。今話題の映画、ペアチケット、これは好きな女の子と行けって事だよな。って事で葉月を屋上に呼び出した。
緊張するなあ。いつも生徒会室で、美月とも一緒だから、二人っきりなんてそういえばなかった。葉月も何か感づいたようで、照れながら屋上に現れた。
「話って、なあに」
「これ、一緒に行かない?今度の週末に」
俺は映画のチケットを差し出した。恥ずかしくてうつむいたままだ。
「私と?恋愛映画だよね。私でいいのかな」
葉月は自分の頭を触った。
「好きだよ。権兵衛、こんな俺でよかったら、一緒に行こう」
え?葉月とは思えない低い声。男のような。俺は顔を上げた。
葉月のポニーテルが地面に落ちた。かつら?
葉月って、男だったのか――。
<バットエンド 2へ進んでください>




