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2、バットエンド そして
真っ暗な世界に、神がいた。パソコンに吸い込まれた時と、同じ真っ暗な世界だ。
「ふふふ、失敗したか。情けないのう」
神は俺をなじる。
「四分の一の確率なんだろ」
俺は言う。
「まあ、失敗してもまた、やり直せばええ」
神は杖を振るった。
もう一度、高校二年生で転校してきたところからやり直す事になった。
それはまるで、ゲームのリセットボタンを押すように。でも失敗した記憶は引き継がれる。次は違う女の子を選べばいいと神は言っている。
何度でもやり直すんだ。そう、何度でも―――。
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