第5話
感想頂きました、レフェル様、光闇雪様、並びにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。
「康くん。」
ボクは隣のクラスにいる風見康治くんに声をかけた。
「………どうした?」
「ドラゴン・ウォリアーで初心者でも、冒険できるダンジョンって無い?」
実は康治君はD・Wの古参でかなりのゲーマーでソロの情報屋だったりする。
「………今のパーティーの職業にレベルを教えてもらえるか?」
「ボクが魔剣士のレベル10、他のパーティーは魔法使いがレベル7で僧侶がレベル5だよ。」
ボクの答えに康くんは手帳を睨み付けてページを捲っていたがあるページでその手が止まった。
「………ちょうどいい場所があった。情報料は前金で400Gでどうだ?トータルで600G。」
それは昨日で稼いだ稼ぎの半分も使う価格だが背に腹はかえられない。
「ちょっと待ってて。もう一人来るから。」
LinaちゃんとRabiちゃんはボクの言葉に首を傾げる。ちょうどそこに、魔方陣が輝いて誰かがログインしてきた。
その光が収まると、口元を布切れで隠した黒い忍び装束を着た犬耳を生やした男の人が現れる。
「待たせたな。」
康くんじゃなかった。Shadow君の言葉にボクは首を横に振る。
「イヤ。ボク達も今来た所だから、気にしないでよ。それより、ハイ。前金。」
ボクの言葉にShadow君の頬は微かに緩んだらしい。
「………じゃ、急ごう。」
ボクからお金を受け取ったShadow君はボク達を未知の冒険に案内してくれた。
しばらく、森の中を歩いていたのだが、LinaちゃんがShadow君に問いかける。
「ShadowさんはRed Leafと知り合いですか?」
「………まぁな。だが、何も教えないぞ。」
Linaちゃんの言葉にShadow君はそう返す。
「あの、私にも知りたいはダメですか?」
「………そう思うのは勝手だがなにも教えないぞ。」
無駄なんだよね。Shadow君は自分の事は決して教えてくれないから。ボクだって名前と古参のプレイヤーだって事ぐらいだもん。
ガザッ!!
いきなり近くの茂みが揺れる。
『ッ!!』
その音に驚いて、身構える。だが、飛び出たのは一匹のホワイトモンキーだった。
その一匹を切り裂くと消滅した。
その戦いも終わり、しばらく進むと遺跡にたどり着いた。
「え?ここ?」
以前に一度だけ来たことはあるけど、PK禁止エリアだけどいっさいモンスターが出ないから、ちょっと調べただけで直ぐに遺跡を後にしたんだよ。
そう思ってたら、Shadow君は地面の上に水を撒いたりしてその水の流れ具合を把握して地面に□を書いていく。
そして、さらに地面を調べてスイッチを押すと最初に描いた□が沈んでいく。
さぁ、冒険の始まりだ!