第1話
このお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。
「ハァァッ!!!!」
気合いの声を上げモンスター目掛け剣を振り下ろした。
ザシュッ!!
と確かな手応えを残してモンスターは消滅した。
「ふぅ。」
ボクが一息ついた時、
『助けて!』
というメッセージが届いた。広域メッセージだからこのエリア内だと思うが、ちょっと面倒だよね。
「教授。」
ボクの言葉に3センチぐらいの人形が現れる。
「教授。。今のメッセージ原まで誘導して。」
『うぃ。こっち。』
ボクのサポートAIの誘導に従い進むと、一人の女の子が20体ものオーガーに襲われている所だった。ボクはその内の1体を斬り倒し、彼女を背にする。どうやら女魔法使い《ソーサレス》らしいので、援護は期待できると見越して要請する。
「援護は任せます!」
「ハイ!引き受けました!」
元気良く返す返事を聞きながら一体を斬り倒し、さらにもう一体を斬り倒す。そこへ、
「火炎球!」
彼女が放つオーガー達を灰にした。
「ありがとうございます。」
彼女はボクに頭を下げる。
「大変じゃないですか?魔法使いが一人きりなんて。」
「いつもは姉が手伝ってくれるんですけど急用で来れないから、一人でレベルアップしてたんです。」
その言葉に、ボクは誘ってみた。
「良ければボクと組んでみない?」
その言葉に、彼女は驚きながらも問いかける。
「え、えっと、いいんですか?」
「もちろん。」
「ありがとう。アタシはLina。よろしくね。」
「ボクはRed Leaf。よろしくね。」
ボク達は笑みを浮かべて手を握りあった。