第11話
感想いただきました、レフェル様、ヒョウガ様、並びにこのお話を呼んでくださる皆様ありがとうございます。
「龍兄!1匹そっちに行った!」
「任せろ!魔狼拳!」
龍兄の一撃がオーガーを粉砕した。
ボク達がギルドを結成して。数週間が経過した。その間にも幾つかの依頼をこなしていき、経験をつけていった。
「さて、戻って報告するか。」
龍兄がそう言った時、
『助けて!』
そんな広域メッセージが聞こえた。
「せりかさん。」
『かっか!』
龍兄の言葉にサポートAIが出現する。
「今のメッセージ元まで誘導頼む。」
『かっか♪』
せりかさんはその言葉に、ボク達を誘導する。少し歩くとオーガーに追いかけられている少年がいた。
「早く助けないと!」
「OK!火炎球!」
Linaちゃんが放った光の球が少年を巻き込んでオーガー達を灰にした。
「お、おかげで助かりました。」
Linaちゃんの行いに少年はひきつった笑みを浮かべた。
「私は、この先にあるスーカという王国に使えていたのですが、邪悪な魔導師が国王を殺害して王国を乗っ取ってしまったのです。
お願いします!魔導師を倒して王国を取り戻す手伝いをしてください!」
「これ、あなた達が仕組んだイベントですよね?」
ボクの問いに、少年は苦笑して首を縦に振る。
「じゃあ、ボスの魔導師のレベルもわかりますよね?」
「ええ。あなた達では勝つのも一苦労だと思います。」
龍兄が皆の様子を確認する。皆は笑みを浮かべている。
「喜んで依頼を引き受けます。」
皆様よいお年を。




