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華の降る丘で  作者: 行見 八雲
第1章
15/75

14.クーデレに乾杯☆

 話の区切りの都合上、今回は少し短いです(^_^)a


 そんな思いを抱きながらハティさんを見ていると、ハティさんはしばらく私を見てから、「それでは。」と言って踵を返した。


 白い文官服の裾がふわりと揺れる。




 と、2歩ほど進んだところで、ハティさんが足を止めて、くるりと振り返った。


 どうかしたのかと首を傾げた私に近づいてきたかと思うと、すっと私と目線が合うように背を屈め。



「それから、私のことは「ハティ」で構いませんよ。カーヤ。」



 そう言って、照れたように小さく微笑んだ。




 直近での美形の微笑みに、かちんと固まったままの私を残して、今度こそハティさんは立ち去って行った。


 一方、残された私と言えば、ぎこちない手で部屋の扉を開け、背後で扉の閉まる音を聞きながら、次いで寝室の扉を開けて、後ろ手にしっかりと扉を閉めた。


 そのままばふんとベッドに倒れ込み―――



 で、で、で、で、で、デレたあああぁぁぁぁ~~~~~~~~~~!!!



 ハティさんが!あのハティさんが、デレたああぁぁぁ!!!

 普段クールビューティーなハティさんが!


 っていうか、これが噂のクーデレですか!!まさにあれですか!!?


 うお~~~~~ハティさん萌ええええぇぇぇぇぇ!!!


 クーデレ萌えええぇぇぇぇ!!クーデレすげぇぇぇーーー!!


 打ち抜かれた!もう、心臓ど真ん中を打ち抜かれたよ!!ストライク即アウトですよぉぉぉ!


 なになに、あの微笑み!普段無表情だから、ギャップが半端ないよ!!クーデレ半端ないよ!!



 じたじたと悶えながら、枕を抱えたままベッドの上を端から端へとごろごろごろごろ転げ回っていた。



 「ハティで構いませんよ。」って、きゃーーきゃーーー!!!ちょーーーセクシーーー!!!


 いや、もうハティさんなんて呼びません!今日この瞬間から、心からの敬意を表して「ハティ様」と呼ばせて頂きます!!


 あなたは神です!クーデレの伝道師です!


 このときめきを世界中に伝えるため、どこまでも付いて行きますよ!ハティ様あああぁぁああぁぁぁ!!!


 ハティ様の微笑みがぐるぐると頭の中を回る。


 ああ、もうどうしてカメラを用意してなかったんだ自分んんん!!!


 「カーヤ」って、呼び捨てにされたあああぁぁぁ!感激いいぃぃぃぃぃ!!


 おおおおお!録音しときゃよかったぁ!!あんな声の目覚ましが欲しいよぉぉぉうう!!ぞくっとして、飛び起きちゃうよ!!



 うきゃああああぁぁぁああぁぁぁああああ!!!



 と、ベッドの上をごろごろごろごろ、時々悶えては、ベッドの上でじったんばったん暴れ回った。




 やがて、夕食の時間になるまで、疲れ果ててぐったりとベッドに沈む私がいたのでした。

 うう、こ…腰が攣った。



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