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非常識・規格外・理不尽まみれな鉄板成り代わり~色々と鉄板じゃ無いですが気にしなくてイイですかね?~  作者: 篠宮秀佳
1章 10歳異世界美少女のまま(→中身も親父のまま……)
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12話、女は怖いって再認識してイイですかねぇ?


未だに座り込んで痛い痛いと喚く馬鹿。

離せ!と言われたから離してあげただけ。

なのに起き上がらずに痛いと喚きながら此方を睨んでるって事はそれすら俺のせいってか?

…………思わず嗤いが込み上げて来るんですけど。


「行きましょうか?アドルフ、アルフリード」


「そうですね。早めに来ては居ますけどこのままでは授業に遅れるでしょうから」


「最初の授業は経済学でしたか。あの教師、遅刻には煩いんですよねー」


「ちょっ!アタシを置いて行こうっての?!」


放置して行こうとしたら、被害者ヅラした馬鹿に叫びながら呼び止められた。その瞬間をよく見ていた野次馬はとっくに動き出しているが、ちょうど登校時間なだけあって周囲には更に足を止めて此方を見る野次馬でごった返し始めている。


見ていたヤツが居なくなったから俺を悪役に出来るとでも思ったんだろうか。ドコから来るんだろうね?そんな根拠がまるで無い自信は。


「勝手に話し掛けて勝手に殴り掛かって来ようとして勝手に転んだのは貴女では無いですか。いつまでも其処に居ても邪魔になるだけなのですからさっさと医務室に向かわれては如何です?」


「なら立てないんだから運びなさいよ!!」


周囲に自分は被害者だと主張する前に反論を封じる意味でもそう返事をしてやれば、今度は兄貴ズに向かってそう喚いた馬鹿女。二人とも凄ぇ冷たい目ぇして見下ろしてるんだけどよくそんな妄言を吐く気になれるモンだね?逆に感心するわ。


朝イチで俺を危険に晒したヤツを彼らが許すとでも思ってるなら、喚き散らす馬鹿女の頭の中はきっと全面御花畑で満ち溢れているに違いない。


「公爵閣下から直々にアンリエッタ様の護衛を任されている私達がなぜそのアンリエッタ様を害そうとした女を運ばねばならぬ?正気ですかね?」


「運ぶならば医務室では無く牢屋になるけどそれでも構わないなら運ぶよ?引き摺って行くけど」


そう、『アンリエッタ』は公爵家の客分。

真相は別として、対外的にはその護衛役を任されている事になっているのが兄貴ズ。なので言った通りが正しい対処方法になるんですよ、実際。


視線だけでなく返事までも冷たく吐き捨てられて今更真っ青な顔してる馬鹿女だが、いい加減に立てばイイのにずっと蹲ってんだよね、邪魔臭い。


兄貴ズは事実を突き付けただけだ。

ただでさえ馬鹿女は自分の身分差を顧みずに無礼を犯した。話し掛けるだけならまだしも更に暴力までも奮おうとしたのだ。反撃されたけど。


事情を知らずに眉をひそめて此方を見ていた一部の生徒達も、俺らの会話から状況を掴んだらしく誰も関り合いになるのを防ぎたいのか歩き出している。

知り合いだからと親切心で関われば、最悪この国の高位貴族に睨まれて下手すりゃ没落だもんね。


牢屋、引き摺る、とのアルフ兄の言葉にさすがに馬鹿女も押し黙って俯いたまま動かなくなる。

なので俺もさっさと踵を返した。

ホントに急がなきゃ講義に遅刻するーーっ!!


*****


「貴女、同級生を虐めてるんですって?」


「いくら伯爵家だからって下位貴族を虐めるだなんて淑女としてはどうなのかしら?」


「いつも二人も男性を引き連れて偉そうにしてるけど何様のつもりなんですの?貴女」


遠からず来るとは思ってたけど今ですか……。

あの後、一週間は平和だったんだけど、いきなり学園の女子化粧室の奥で令嬢三人に囲まれた俺。


いつも兄貴ズが護衛として張り付いているからね。

ちなみに最初の言葉は建前で最後の言葉がコイツらの駄々漏れた本音だと思うの。そもそも虐めだなんてどっからそんな虚偽を持って来たのやら?


こんな場所じゃなければ囲めないと踏んだのだろうが女ってホントに陰湿だわぁ。さすがに全員とは思ってないけど多数なのは確かだよね~。


ついでに、じゃあ一人を複数人数で囲むお前らはどうなのか聞いてやりたい。しかもその場に誰も居ないのを確認して来る辺りに姑息さも感じるし。


…………でもね、残念でした。

兄貴ズが居なくても本来ならシュナが居る。

それに気付かなかった……と言うより考え付かなかった点で既に終わってるんだよね、実はさ。


ちなみに囲んだ奴らは上級生。

一年の女子はお茶会での同格の伯爵家令嬢集団は元より、あの騒いだ馬鹿女の一件から子爵・男爵家に至るまでめっきりと大人しくなったの。


理由は簡単。俺に手を出した馬鹿女が処分を受けて退学の憂き目を見たから。俺の方はちゃんと目撃者に配慮して正当防衛になるように動いたのでお咎めは一切ございませんでしたがナニか?


それが不満だったせいもおありなのだろうか?

嬉々として俺に絡みに参りましたよ、愚か者が。

学園じゃなきゃ同格の筈の伯爵家でも俺とは縁が無いって理由で社交界では排除されてるからね。

何せ『アンリエッタ』の後ろ楯は筆頭公爵家だから交流が有るのは親戚と同派閥の家だけだし。


と、言う事で。

潰す家のリストがまた分厚くなりそうだわ。


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