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非常識・規格外・理不尽まみれな鉄板成り代わり~色々と鉄板じゃ無いですが気にしなくてイイですかね?~  作者: 篠宮秀佳
1章 10歳異世界美少女のまま(→中身も親父のまま……)
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8話、必殺な秘密兵器使ってもイイですかねぇ?


気遣わしげだった令嬢と中立を選んだ令嬢。

併せて4割弱ってトコかしらね?

チラリと目を向ければ、速記してた文官も満足そうに頷いたのでキチンと選別も済んだ模様。

つまりは6割の家はヤってもイイってコトだね♪


まぁ今すぐにどうこうする訳では無い。

だって直ぐに潰しても後片付けが面倒じゃんか。

派閥の関係も多少は絡んで来るしねぇ~。


ただお茶会前勉強した中で、今さっきのめでたく文官の要らんリスト入りした令嬢方の家は大した役割の無い立場ばかりだったから、それほど時間をかけずに没落可能なお家ってコトでも有るのだ。

これは仕上げをご覧じろってコトかしらねぇ?


そのまま解散を申し付けたらば、救われたー!とばかりに挨拶もソコソコに速攻退散する潰され予定リスト入りした令嬢集団の皆様。逆にリスト入りしなかった令嬢の方々はややのんびりとしていた。


こりゃまた見事な対比ですよ、不思議だね。

しかし此方は一言も、ナニも言ってないのに許された気になってる方々ってどうなのだろうか?

頭を左右に揺らしたらカラコロ音鳴らないか?


主催者として出口でお見送りしたけれど、客を見送りながらついそんな風に思ってしまった俺。

ニッコリ微笑みをずっとキープしてたので頬が引きつりそうになるのを必死で堪えております。


「笑顔が深ければ深いほど、魅力的になればなるほどに怒りも倍増してるってのが実はアルの性質だって気付くヤツは居るのかねぇ?」


「いや、それこそ永久に無理だろ。……にしても今回はまた一段と輝いてるな、怒りが」


「えー?そうなんですかぁ!?」


背後がナニやら騒がしい。

俺のヒミツを明かさんでもヨロシのよ兄貴方?

笑顔のまま背後に目を向ければ同時にそっと目を逸らす二人。怖いなら最初から言うな!!


*****


「アル、何故あんな騒ぎを起こしたの?」


「騒ぎとは聞き捨てなりませんわね、お母様」


そう澄まし顔で返しておく。

眉を寄せて此方を見ているけど知らん顔。


やって来た先はお母様の元。

何かしらの反応は有るとは思っていたが、まさか終了して直ぐにお呼び出しとは予想外でした。

俺としては疲れてるので早目に済ませて頂けると有難いのですが無理でしょうかね?お母様。


コテリと首を傾げて可愛らしげに白ばっくれてみせればわざとらしい溜め息を吐くお母様。どうやら誤魔化されてはくれない模様。一応、貴女の意に沿う結果が得られたんだから見逃して欲しいなぁ。


…………ダメなんですか、そうですか。


睨まれて誤魔化されてはくれない雰囲気に満ち満ちお母様を見て仕方なく理由を話す事にしました。いやもちろん本音をそのまま暴露はしませんけど。


「お友達、というものが欲しくて、ですね」


「友人?けれども貴女とは年齢が合わないでしょう?必要ならば同年代の少女を集めてお茶会を開いてゆっくりじっくり捜せば……」


「公爵令嬢に阿る取り巻きを捜せ、と?」


「………………!?」


少し淋しげに呟きながら微笑めば、息を呑んだお母様が黙って此方を気遣わしげに見て来た。仕上げにまた少しだけ俯いて目線を伏せておく。

唸れ、俺の演技力!!である。


「自分が公爵家の人間である事はもちろん常に自覚はしていますし否定する気もございません。けれど機会を得れたなら活用してみたくて……」


「アル……、貴女は……」


「今ならばアドルフもアルフリードもシュナも居ますから出来るかと思ったのです。ですからもう少しだけ見守ってては頂けませんか?」


そこまで言って潤んだ目でお母様を見つめる。

ノリノリで協力してくれたお父様とは違い、何かしら有れば直ぐにアンリエッタの学園生活を切り上げさせようとお母様がお思いなのは知っている。

けどそれじゃあ困るんだよねー、俺としては。


今ここでお母様を丸め込んでおけば、反対に丸め込めなければ計画に支障を来すのは目に見えてる。

でもそれじゃあ困るのよ!!

なので必殺技を用意しました!実はあんまり使いたくないのが本音なんですけど仕方ない!!


「いずれはわたくしも入学致します。けれども立場は筆頭公爵家の一人娘で第一王子の婚約者。そんな存在と心から仲良くなりたい者など居りますか?」


「……居ない、でしょうね……」


「ですから違う立場で一時的なモノでも良いので欲しかったのですわ……」


「アル……貴女は……」


俯いたままポロリと溢れた涙。

この場で出す為に一生懸命頑張りましたよ!!

主に奥さんに会えない寂しさを噛み締めたらむしろ怒りで頭に血が昇りそうになったのは計算外でしたけどまぁ何とかね……ははは……。


はい、これぞ女の最終兵器『泣きすがり』。

真面目なお母様は存外お涙頂戴に弱いのだ。

なので利用させた頂きましたの、ホホホ~。


「……分かったわ、そこまで貴女が望むならば好きになさい。ただしあまり騒ぎは起こさずにね」


「有難うございます!お母様!!」


*****


もう言質は取りましたからね、お母様。

女って怖い!と背後で呟くな、兄貴ズ!!

騙されて感激してるシュナを見習えーー!!


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