表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非常識・規格外・理不尽まみれな鉄板成り代わり~色々と鉄板じゃ無いですが気にしなくてイイですかね?~  作者: 篠宮秀佳
1章 10歳異世界美少女のまま(→中身も親父のまま……)
57/73

7話、半分くらいまで減らしてもイイですかねぇ?


「何故わたくしがこの国で婚約者を捜さねばならないのでしょう?いずれは嫁ぐ先が既にある身ですのに。同じ国の公爵令息ですが」


「確かその公爵家からも公爵閣下へとお手紙が届いて居りました。それも含めて頼むと直々に閣下からも私にお言葉がございましたし」


「あら、何て?」


「未来の大事な義娘を頼む、との事でしたね」


「公爵様ったらまた大袈裟な真似を……」


クスクス……と扇の影から小さく笑う。

シュナと周囲に聞こえる範囲の声で会話する。

婚約の話そのモノは事実。手紙は虚偽だが。


『アンリエッタ』は隣国の縁戚の家に居る令嬢。

身分と年齢と立場を俺が借りているだけなの。

ちゃんと彼方と話は着けてありますよ、勿論。

大分ボヤカした上で、何か問題が起きる様ならば此方が総ての責任を持つとの条件も添えてね。


王家の方は俺の能力を行使する事で話を着けた。

ここ数年、継承問題が深刻化して存続が危ぶまれてた皇太子の安全を保証してあげたんだわ。

王家の毒物による暗殺騒ぎを他国に知られたくなかったのと、暗殺そのモノを防げる様になる俺の能力は重宝されまして無事に話は着きました♪


なので俺が『アンリエッタ』としてこの国で活動しても不都合は何処にも無いんです。だって一番の共犯者がこの国の宰相なんですから。

あ、ちなみに王家は携わってません、全く。

たかが伯爵家の令嬢なぞ眼中に無いんですってさ。


アソコも大概だよねー。

早めに何とかした方がイイかなー?


とまぁ会話を添えて現状を教えて差し上げた。

その結果、真っ青な顔をした令嬢集団が6割。

此処まで揃って並ぶとさすがに怖いわねぇ~。

口元を僅かに上げて微笑んでやる。

まぁ扇に隠されて全く見えてないだろうけど。


嘲弄し捲っていた彼女らもようやく悟ったのだ。

自分達が貶していた相手の立場を。

この国の筆頭公爵家の大事な客分であり。

隣国の公爵家へといずれ嫁ぎ公爵夫人となる。

その公爵家の当主から気遣われる程の立場、だと。


そもそも隣国と彼女らは侮るが、長年交流の深いその国とは貿易や外交の観点からも重要な国である。

ただ他国からしてみたら、『今のこの国』にはあまり旨味が無いので国としての付き合いは稀薄。

それを知らないからこそ侮ったんだろう皆様。


けど貴族個人の付き合いはそれなりに有るのです。

我が家は親戚の侯爵家が外交も担ってるからそのそれなりの付き合いが広いのよ、各国に対しての。

隣国の王家との話し合いも我が家から通したから。


今のこの国で王家よりも力を持つ筆頭公爵家。

それが我が家でありそれを全貴族が知っている。

この国の貴族社会での暗黙の了解というヤツだ。


知らぬは国王と第一王子と寵妃とその一味のみ。

コチラさんは知らんと言うよりは関心が無いから知ろうともしない、ってぇのが正解かもだが。


王族なら無条件に偉いんだと妄信的に信じてるから、あの方々。確かに間違いではないけど、王はアンタじゃ無くても別に構わないのだと皆様思ってるんだと教えてあげたい。無駄かもだろうが。


王妃様と第二王子と第一王女は勿論ご存知。

その上でキッチリと自分達の派閥を抑えている。

だからこそ余計な手出しも口も挟まないのです。

こっちはホント賢者の集団だよね、凄いわぁ~。


*****


さぁて、どうしてくれようか、この方々。

『アンリエッタ』と『公爵家』と『隣国』を散々侮ってくれた訳だけど、今はガタガタ震えてひたすら違う!だのそんなつもりは!だのと叫んでる。

やたら五月蝿いから静かにして欲しいんだけど。


今、何故かこの国には伯爵家が50近く有る。

あんまり役に立って無い家がその内半数位は有るのよと、前にお母様が嫌悪感を滲ませて仰っていた。


貴族としての義務をろくに果たさずに、血筋と家格ばかりを振り翳して国に寄生する害虫としか表現出来ないと、同時にそうも仰ってっけな、確か。

貴族としての責務を放棄する様な輩は大っ嫌いだものねぇ、真面目なお母様としては特にだろうな。


その半数を潰すなりしても国としては困らないだろうとお茶会開催前にお母様からもお墨付きを貰っている。何せお父様御用達の文官を潜り込ませてる位だから最初から狙ってた節もあるしね。


ちなみにお茶会開催の影の手配者はお母様だ。

招待状を送って参加させた令嬢は30人ほどだけど、どうもその辺りにも最初から作為を潜ませていた模様です。面子からしても間違い無いと思うの。

それならば『娘』としても協力すべきでしょう。


今まで口元に翳していた扇を顔から離す。

ニッコリと微笑めば、許されたとでも誤解したのか嬉しそうに明るい表情になった令嬢集団。


いや勿論許した気も許す気も無いけどさあー。

うん、そう思うのは自由だし勝手だからねー。

地獄を見せるならやっぱり一度は上げたふりして落とす方が後腐れ無くて済みそうだしねー。


どうせヤるなら徹底的にヤりましょう!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ