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43話、実証実験開始してもイイですかね?


実証実験を開始させて頂きましょう。


この世界の鉄則の一つ、それは『魔力は血筋に宿る』事だろう。特“異”魔術が常にその家系内で収まっているのがその証拠だと言える。


家系図は専門神殿に保管され、万が一家系からの脱落者が出た場合には訴追させて追加させて新たに登録させる徹底ぶり。こうして国その物が保護して発展させて来たお国柄だからね、当然だぁね。


そしてもう一つ。

今回のシュナちゃんの様に一定数居るのが家から“無能”扱いされた人間。能力持ちなのにその能力の扱い方が判明せずに駆逐されてしまう存在。


彼ら彼女らも神殿で保護されて一生を終える。

保護と言えば聞こえは良いが、要はその存在を家から抹消されてしまう哀しい人間の集まりだった。

やはり当代に一人か二人は各家から出てるらしい。

神殿としても神官や巫女としての人材を確保出来る利点があるから積極的に受け入れるそうだが。


社会的には抹消されるが、命まで取られず日々の生活も保証される観点から“無能”扱いの存在と化した子息子女達も安心して神殿に入るとの事。

神殿と各家がWin-Winで成り立ってる仕組みだね。


……安心じゃなくて達観だと思うけどね俺は。

シュナちゃんの態度を見ればそう感じざるを得ない。納得出来てるとは到底思えないんだもの。

なので今後は神殿内に居るそんな存在の方々も検証対象に加えようと目論んでおりますです、ハイ。


*****


「シュナちゃんの“変換”はシュリの“色見”と連動してるのだと思ってるのよね~」


「姉と連動、ですか?」


「そ。魔力の色と流れが見えるシュリ。まぁ本人としては見えるだけって言ってたけど、そもそも魔力が見える人間って珍しいんでしょ?」


「聞いた限りですが確認例はありません」


俺の疑問に返事をしたのはシュリでもシュナちゃんでも無く立会人を頼んだ神官さん。俺の仮説には神殿意義も関わる観点から捲き込ませて頂いた。

ちなみにこの間神託を告げに来てついでに使者様をご案内して貰った神官さんだ。お久しぶりです。


仮説検証その物が極秘事項な為の措置の一端。

ここ最近特にウチとの癒着が多いと愚痴られた。

それで秘密保持を貫く意味でも窓口扱いされたのだと追加で愚痴られたので、お帰りの際の寄付の袋を一回り大きくするように指示しといたわ……。


あ、ちなみに俺は見えます、魔力。

チート能力って程では無く元々持ってるモノです。

だって兄貴ズも領主サマも見えるからね。

強いて言えば感じる力の方が強いけど今は関係無いからそれは置いておく。それに色は見えんし。


魔力の色と言うのは属性の事だろう。

自然界に存在する四大要素がそのまま色になる。

水が青で火は赤で土は茶、風が黄と。

色って結構イメージがそのままって感じかな?

……閑話休題。


「そう、でですね。シュリの“色見”を発動させたままシュナちゃんの“変換”を発動させたらどうなるかを検証してみるんですよね~」


「……それは興味深いですね~」


かなりノリ気な神官さん。

もうお嬢様口調はとうの昔に止めてる俺。

検証メンバーにも一通ながら周知は済ませた。

理由?今更面倒臭いだけですがナニか?


シュナちゃんが特段に緊張していたので領主サマをモフらせた。本人?は不本意そうだったのでその後に俺がモフり倒した。今は恍惚の表情でソファーにヘソ天している。ちょい不気味なので放置扱い。


兄貴ズは10代半ばの少年姿でソファー待機中。

元々兄弟なだけに似てたけど同い年設定したせいか見た目が双子になった。存在に気付いた神官さんに土下座されそうになって笑顔で蹴飛ばしてる一場面が有ったけど此方も見ぬふりで放置したわ。


*****


ココで再びの閑話休題。


人間姿でも犬姿でもこの二人+一匹は俺の部屋では全力で寛ぐ。この辺りは来たその日から変わらず。

一応部屋はそれぞれに用意された筈なのに寝る時にしか使用されて無いと報告が有った位。


で、異性がお嬢様の部屋に入り浸りなのは外聞が悪いとの執事長からの指摘に、笑顔で撃退した直ぐ後にお父様に手を回して対策を立てました。


ほら、例の婿取り話。

本命を三人選べ!とのお達しが有った件とシュリの伯爵家を捲き込……Wで活用させた戴きましたの。

お父様に泣き付いたら一発でしたわホホホ。


兄貴ズを揃って養子にして貰った上で候補に捩じ込み本命として指名して確保。この間僅か3日。

俺を護る事を第一使命としている兄貴ズとお父様はとっくに意気投合していたから色々と簡単にコトは運び、被害はお母様の八つ当たりをお父様が何らかの形で受けただけで無事に収まりました。


護衛も兼ねてるからこれで風評被害の心配ナシ。

ただ他にも選ぶ必要有ってさぁ……。

お母様からの圧に逆らえずに選ばされ、遠からず会わされる事になっちゃったのが今から憂鬱なの。


兄貴ズには婿候補として頑張って貰って撃退して頂こうと目論んでおります俺でした。

イヤもうホントにお願いしますわ!お兄様方!?


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