表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/73

31話、見せ腹“も”真っ黒でもイイですかね?


「んで本題なんだけどさぁ」


「……まだ私を巻き添えにするおつもりで?!」


うん、そのおつもり。

解放されるかと思いきや、まだ話を続けた俺に絶望の色を濃くした執事長。だって俺ってまだ色々か弱いし?と言えば思いっきり睨まれた。


でもでもさぁ。

ろくに情報って名の武器も持たずに敵陣に突っ込むってぇのはただの愚か者のやる事でしょうが。

自分が最も嫌うモンに成り下がって楽しい?

そんな自虐趣味、俺にはございませんもの。


『愚か者同士の同属嫌悪』、あるいは『脳筋以下な弱っち同士の鍔競り合い』になるのは必死。

ホント、泥水で心洗われる関係性だわぁ。


今現在この世界に来てからの俺の持ってる知識はお嬢様の記憶のみなのだ。情報不足にも程が有る。

生きた歩く知識は喉から手が出る位欲しいし。

それが目の前に居るなら捕獲一択でしょうよ?

武器そのものは貧弱でも付与すれば強力にもなる。


ちなみに今の俺の手持ちの武器は二つ。

一つはこの外見。

8歳にまで縮められた元の顔立ちも身体も外見『だけ』ならばか弱い少女。付与されてるのは大人な俺の頭脳と体験と分析力。これに詳細な情報が加わればかなり強力な武器へと変わる事だろう。


そしてその二つ目がその為の情報源。

筆頭公爵家の執事長になって10年は経つこの男。

頼りない現当主を支えるべく先代から直々に教育を施されたとは、誰かから又聞きしたお嬢様の記憶の内からの豆知識。活用人材には以て来い。


逆にお伺いしたいくらいです。

逃がす理由が何処に有りますかね?


*****


「ふむふむ、中々に拗れてますなぁ」


「……愉しそうですね」


「うんそりゃもうね♪」


この世界の背景の説明を受けた俺の感想を受けて執事長が更に引いているが気にもならない。

よくあの人が嬉しそうに脳フルスロットルで色々と画策していた姿が思い浮かぶ。やっぱり目指すならば目標はあの人になるだろう。


「でも隠せる様にならないとダメだね。今のままじゃあの人の足元にも及ばないわ俺」


「こんなモンにも師匠が居るのか?!」


「笑顔で穏やかな雰囲気を壊さないから陥れられる側は最後まで気付かないの。そんな人間を軽く三桁は量産してた。俺はお気に入りだったけど」


「怖すぎて近付きたくないヤツNo.1だな!!」


血の繋がりが一切無い俺を、自分の身内以上に可愛がる謎の愛情を示してくれたその人は、気付いたら父親になって居たという謎現象を巻き起こしてくれたがそれは言わなくても善かろう。


ちなみにそっち方面には絶大な信頼を於けるその人は、何故か私生活に於いては全くと言ってもよい程に役立たずの、そして妻に甘い愛妻家だが同時に尻に敷かれて喜ぶ(?)恐妻家でもあった。


……うん、妙にイヤな共通点だよね。

愛妻家なのは問題ナイ、それは俺も同じだし。

恐妻家の方?それはノーコメントで。


ただ一つだけ言わせて貰えれば、聡明な妻を大事にしてナニが悪い?愚妻や悪妻なら害にしかならんが、聡明あるいは堅実であればむしろそれは家庭のみならずにも家全体にも良い影響しか与えないモノ。推奨すべき代物だと思うよ俺は。


閑話休題。


*****


さてさて、ようやく態勢が整って参りました。

情報という名の武器に付与がプラスされ、最初の頃より敵に対しての攻撃力も高まりました。

それではイってみましょーかぁ。


「目指せ!表も裏も真っ黒腹!!どうせなら他人に見せても誇れる位にせねばっ!!」


「いや積極的に隠しましょうよっ!花も恥じらう乙女なんですからっ、ねっ!?」


「大丈夫、見られても平気なように頑張って六つに割っときますから、腹筋」


「頑張る方向性が違うぅぅ……(涙)」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ