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30話、あんま気遣いせんでもイイですかね?


しめしめ、これで少しは自由に動ける。

この公爵家で裏方の一番の権力者を味方にした。

現当主のお父様、裏の当主なお母様。

ならば俺としては対抗もちゃんとしないとね。


「そんな事無理にしようとしなくてももう少し穏和な遣り方探しませんか?」


「それで死人出たら責任取ってくれる?貴方」


「死人……責任て……」


絶句する執事長は取り敢えず放置。

この世界には争いは絶えないけどこの国に関してはここ数十年は平和を享受している。前の国王と側近がそれなりに有能だったお陰なんだけどね。


そしてそれを勘違いしてトチ狂う前に愚ブツと化すのを止めているのが現王の、お父様を始めとする側近な方々。前国王の教育が子供に行かずに別方向転換遂げて辛うじて成功した微妙な例だねぇ。


特“異”能力者が生まれやすいこの国。

その能力を戦争に遣わず牽制する外交手段として用いた前国王。だからこそむしろその手段が他国への抑制材料となって親の代には実際に戦ってた国々との和平へと繋がったケースは多い。


それを身を以て知ったのが前国王側近の方々で。

なので高位貴族ほど子供への教育を徹底した。

特“異”能力持ちの家ではそれこそ特に。

(親父ギャグでは無いので念のため)。

だからこそ愚ブツでも平和は続いているのだ。


が……。


「親が教育失敗したら子供も失敗するあり得る例が今出てるじゃん?現在進行形で」


「お嬢様の婚約者、ですね」


「側妃でも無い下位貴族の母親ながら寵愛してる第一王子だからこそ王太子にするだけで愚か者決定。しかも両方甘やかす上に止める者もナシ。そりゃ愚か者2号も出来上がるわもう簡単に」


「口慎みましょうよ、腐っても婚約者……」


「却下!!」


髪が乱れる勢いで首をプイッと横に向けて即答。

立場に甘えて努力しようとすら、いや疑問にすら思わない馬鹿はキライ。馬鹿は馬鹿なりに足掻けば努力すれば変わる事も有るのだから。幼児ならばまだしも、イイ歳こいてしようともしない時点でそんなヤツは死んで宜しいかと、コレ持論。


お嬢様もねぇ~……。

努力の方向性が間違いで残念過ぎ。

それでも努力した点は認める。だからこそ俺は強制からだが彼女の後を継いだのだ。遣ろうとすればしない選択肢だって俺にはあったしね。


*****


「ただでさえ無理な要素に更に上乗せされてる無理無理要素、飾る必要性は皆無ですわ」


「……いや自分の胃を考慮……」


「大丈夫、良く効く胃薬開発したげるしぃ」


「どうせなら別の気遣い……胃薬は下さい……」


あんま気遣いは要らないかもね、コレは。

文句言いつつちゃんと要求もしてるし。

お母様並みのイイ性格をしてらっしゃる事で。

まぁ嫌いじゃないからイイけどさ。


俺のこの評価基準、ウチとこの長男には散々非難されたのだが今後含めて改める気はゼロ。

魔力高い者の第六感って意外と侮れ無いのだ。

研究まで為されてるからね、アッチでは実際に。

尚、未だに確証は得られてませんが悪しからず。


「どうせ自滅させて自爆させるんだから。その時期が速まるか、ついでに規模が多少広まるかするかの些細な違い位許容しなさいな」


「些細って、多少ってナニ……?」


ナニかしらねぇ?

もしかして異世界だと意味も変わるのか?!

一瞬ハッとしてそう呟く俺の脇で違うかと!と叫ぶ中年は放置しよう。ちなみに自重は嫁ちゃん見習ってアチラに置いて来ましたよ、俺。


四角四面の生真面目神経質な長男にバレたら猛抗議されるかもだが、それ以外の家族ならば呆れるか笑うかだけで許容してくれるだろうから気にしない。

それに異世界だからどうせ色々と手遅れだし。


気にして下さいお願いします!?と再度叫ぶ執事長って意外と根性有るかもね。どうせだから貴重な突っ込み人材としても重宝する所存です。


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