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29話、ツンデレ友人出来たと思ってイイですかね?


コイツになら言ってもイイかな?と思い告白。

そしたら殺気受けた時より固まった。

でもさぁ、俺としてはそろそろ一人位には白状したかったから利用させて貰いましたよ。

尚、文句は受け付けておりませんのでご容赦を。


「……え~と、ですね……」


「ハイハイ、何でございましょう?」


「……何故、ワタシに?」


「重要な秘密を明かして共有する相手って普通なら父親でしょ?でもアレにはさすがに無理。お母様もしっかりはしてるけどチョイ役不足。でも出来ればこの家の内側に味方は欲しい、だから貴方」


はい説明終わり、ね。

お母様はねぇ、『貴族』としての認識だったらピカイチよ、お父様なんかよりずぅっと上。

でも最初にこの公爵家の存続が来る点で俺とは決して相容れない。他の部分では気が合おうと認めようとこの件のみ交われないし交わる気も無い。


なし崩しに半ば強制で漏らしたのは否定しない。

ただね、この国有数の高位貴族のウチの執事長。

精神がヤワな奴に務まる程に軽い役職に非ず。

裏も表も裏の裏すら知り尽くしてるでしょうね。

特に現当主たるお父様があぁなコトだし……。


「それは間違いだとか勘違いだとか妄想だとか」


「では無いですね~」


「でも見た目は……」


「見た目、だけ。貴方の言う通り正にモドキ」


「それは大変申し訳……」


「うん、だから言ったったの」


俺を甘く見た代償です、甘んじて受け止めろや。

急に下手に出てももぅ遅いもぉん。

後で悔いるからこそ後悔って言うんだよねぇ♪


今までで一番な極上笑顔を向けて差し上げた。

規模の違いは有るかもだがこれもざまあかね?

だとしたらかなり気持ちイイものらしい。

癖になりそうだが乱発すると有り難みが減りそうなので有効場面を選んで使おうとは思う。


*****


四十過ぎの男の泣き顔なんざ見たくもナイ。

半べそかいてる執事長を見た俺の感想はコレに尽きる。イケオジだった最初の印象丸崩れ。


お母様とお父様に告げたのとは別の真実。

二人に告げたのは『お嬢様が嫌がったから代理を引き受けた』って内容のお話し。お嬢様そのものがどうなったかには一切触れなかった。


まぁあの二人も薄々は気付いてはいるだろう。

けれども言葉として告げるには残酷だし、言われずその結果で気付かぬふりを続けるのが親としても傷付かない最良の手段だと悟っていそうだ。


反対に執事長にはその部分の真実を告げた。

だからこそ半べそかいてるんだから。

いきなり爆弾渡されて特攻咬まされる新兵……つうよりは、無茶ぶりな玩具渡されて飼い主見上げながら戸惑ってる中型犬に近い感じだけど。


「で、ですね。俺としては婚約者も婿サマもぶっちしていずれは逃げたいので協力を願いたく」


「出来るんですかねそんな事!?」


悲鳴はヤメテ、耳痛いから。

安心させる為に笑顔で保証してあげましょう。

結果的にはあまり意味無かったけど。


「大丈夫ですよ。本気で止める事になれば物理でごり押ししますし出来ます。これでも剣の腕は国の中で勝てる者が居なかった猛者ですから」


「物理は是非とも最終手段でお願いします。腕前は見てみないと何とも……と言いたいですが貴女ならあり得るだろうと思えてなりません」


ナニ気に失礼な言い方が俺付きの侍女さん達に通じる部分をやたらに感じる。公爵家の雇われ条件なのか教育方針なのか知らんがその疑い濃厚疑惑。


にしてもこの執事長。

やたら取っ付き難い性格かと思ったが、どうやら人見知り傾向なのか慎重派なのかは知らんが単に小馴れるのにある程度掛かるタイプと見た。

ついでに喋り方で牽制する傾向が高いと来てる。


……うん、オッサンでツンデレとは誰得要素だ?

俺には得では無いので発揮せんでヨロシよ?!


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