表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/73

27話、異世界結婚事情暴露してイイですかね?


「……婿……要らない……嫁も不可……」


「器用ですよねお嬢様。目ぇ開けながら寝言ですかぁ?でも怖いから止めて下さぁい」


「そもそも何故嫁なのですかね?」


「料理上手くて洗濯掃除も素敵な笑顔でこなしてくれる嫁なら私も欲しい!!」


「そんな嫁居ないでしょ実際には」


自分の部屋へと戻り、山と鎮座したテーブル上の婿サマ候補一覧を睨み付けてたら、無礼講侍女代表格ミアに速攻で失礼なコトを言われた。他の侍女さんズも負けじとばかりに青年主張の会が突如開催。


婿が要らんのは男だからだし嫁なら可愛らしい存在が既に居るから要らんのよ、俺の場合は。

アオハルちっくな叫びを聴きながら内心ボヤく。


ミアはまだ15歳だけど、他の侍女さんズは平均して18歳。何処ぞの世界ではようやく成人年齢に達するかってお年頃だけど、この世界では結婚適齢期から外れ始める微妙な時期。で焦る訳で……。


「ウチは長子以外は親も探してくれないし」


「ウチなんて最初から自力で探せ、よだし」


「ウチもその為にコネを駆使して公爵家で働ける様にしたんだからと帰る度に煩くて」


「……じゃあこの中から選ぶ?」


「「「イイんですかお嬢様?!?」」」


とまぁ主に赤裸々に事情を語って下さる皆様。

暗雲漂う気苦労が垣間見えて、ついね。

そして机の上で鎮座している呪いの山を指差しながらボソリと呟いてみたならば、途端に三人が目の色変えて飛び付く勢いで喰い付いてきた。怖っ!!


*****


公爵家で働くには身分もそれなりの子息子女が選別される。高くて伯爵低くても男爵、平民は不可。

侍女は公爵の家族の身の回りの世話が中心。その下でメイドが屋敷内の従事を行うのが一般的。


侍女が伯爵子爵子女でメイドが子爵男爵子女。

ただ男爵子女たるミアは特殊枠。

身分ならメイドだが、彼女の場合は子沢山家庭長女で我が儘お嬢様専属に選ばれた裏事情アリ。なので身分関係なく最初から侍女で雇われたのだし。


あ、下働きはまた別枠だ。

此方は水仕事や力仕事中心なので平民が多い。

でも身元のキチンとした者しか雇わない。

仮にも公爵家に出入りするのだから当然保証人も要求されるし事前調査もバッチリしてからだ。

防犯対策は最初から成されている次第です。


なので侍女さんズも伯爵家と子爵家出身者方。

ただ貴族だからって全てが左団扇暮らししてる訳では無い。一人の言う通り、跡継ぎ以外は大抵最低限の教養受けさせたら娘は行儀見習いに出したりさっさと嫁がせたりして半ば厄介払い扱い。


上手くいけば学園在校中に見初められて婚約したりも有るけどそんなの稀。何せ高位ほど学園入学前から婚約してるケースが殆どなのが現実なのだし。

なので侍女さんズには婚約者は居ないままだ。

探すの大変で殆ど諦めた、とも言えるけど。


「伯爵家なら貴女達でもイケると思うのよねぇ。ただこの候補者は全員次男以下だから継げる家は無いけれど、お母様が仰るには、選らばれずに尚且つ他の家からの引き抜きもない場合人材確保の意味で分家筋の養子にする事も検討中だそうよ。皆様揃って何かしらの特“異”能力をお持ちだそうだから」


ハイエナに奪われる位ならば、公爵家が保有しながらも名ばかりの爵位を利用して小飼を増やす絶好の機会にしたいんですと。娘の将来計画利用すんなやとは思わなくも無いがその有効性は認めよう。

俺でもそうするしこの際便乗もさせて頂きます。


侍女さんズの仕事ぶりも性格も保証出来る。

それに恩売りゃ裏切らないだろうし、婚姻しても小飼貴族ならばそのまま勤めても文句言われず。

一羽で幾つもお得感満載なWin-Win関係!!


それにしても。

思考回路も辣腕発揮ぶりも下手な男より『貴族』してらっしゃるお母様、ステキですわぁ~。

他にも飢えた適齢期のお嬢様は居らんかね?

呪いの山を減らすのに是非ともご協力願いたい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ