表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/73

16話、太っ腹お嬢様になってもイイですかね?


「あんな可愛らしい服を1枚も残さず片すだなんて鬼畜ですよねお嬢様」


「……何枚かは貴女にあげたのだけど?妹達に欲しいってねだるから」


「一生全力で着いて行きますねっ!!」


あの悪趣味に通じていたらしいミアが文句ぶぅぶぅ垂れるので呆れて返せば、掌どころか心根までも180度ひっくり返して高らか宣言するミア。

うん、嫌いじゃないよ。ちょいウザいが。


動作に支障が無いかを兼ねて見事に空っぽと化した衣装部屋へ向かった俺ら。そしたらミアがブーメラン自爆しやがった。ちなみに侍女さんズは笑顔。どうやら軽くお調子者なミアは好かれてるらしい。

仲良き事は美しきかな、だねぇ。


ところであんな服の何処がイイのか俺としてはさっぱらかんだが、有効活用に繋がるのなら特に懐も痛まんので放置一択だ。ただし、お洒落に関しての相談は絶対に持ち掛けないぞと決意はしておく。


せっかく片したのにまた端から増やされては目も当てられない。増やすならマトモを増やしたい。

俺の職業は芸人でもピエロでも無いのだから。


*****


然り気に主を鬼畜呼ばわりしやがったミア。

なので報復ついでに衣装部屋の掃除を命じた。

一生全力で着いて行く宣言した直後な癖に嫌な顔してたけど強制的に置いて来ました。

是非とも全力で頑張ってくれたまえ。


実際のトコ、身の回りの世話を新人な彼女がしてたのは先輩方たる侍女さんズの逃避だったから。

彼女ら曰く、お嬢様がマトモになったなら世話するのに支障は無いので戻ります、とサラリ言われた。


気持ちは分かるよ。うん、でもね。

主人を鬼畜呼ばわりする失礼極まりないミアと大差ないからね、キミ達も充分さぁ……。


距離近くなったせいか遠慮が無くなった。

まぁ度が過ぎなければ注意する気は無いけどさ。

身支度中なので侍女さんズは忙しなく手は動かしながら会話する。俺は言われた通りに動くだけ。

そこでふと思い出す。


「そういえばミアはドレスをねだったけど貴女達は要らないの?」


「私共にはあんなの活用方法有りませんよ」


あんなのと来ましたか。

確かに子供サイズの悪趣味ドレスなんて狭い範囲でしか活用方法なんて無いわな。最終的には鋏入れて布にして小物作成に回されるだろう。むしろ布にした方が利用価値は高い。最高級品質だからね。


その辺りは引き取り手にアドバイスしておいた。

商人だから俺のとんでも主張にも笑顔で対応してた。かなり笑みが引きつってはいたけど。


「いや、アッチじゃなくて宝飾品の方で。欲しいの有れば今のうちならまだあげられるけど」


「でも宝飾品だってサイズとかはお嬢様仕様じゃないですか~、無理ですよ」


「ネックレスだって少し加工すればブレスレットに変えられるし、希望するなら宝石だけ取ったりとかしても構わないのよ?加工代はこっち持ちで……」


「「「一生着いて行きますお嬢様!!」」」


ミア2号から4号までが爆誕した瞬間。

騒ぎを聞き付けた1号が掃除を半ばで放り出して参戦した為にまた一騒動と化したのは予想外だった。


*****


手持ちの宝飾品もまた処分予定ではあるのだがやはり宝石が使われているので高価な代物ばかり。

ただお子様にはそこまで必要は無いから数も多くは無いし物自体が小ぶりだから場所も取らない。


なので纏めて保管されていたのを引っ張り出して希望を募る事にしたのだ。どうせ処分するのだから全部あげようとしたのだがそれは同席した執事長にさすがに反対されました。そのせいで騒動と厳選の為の時間が拡大したらしいがその辺はよう知らん。


で、一部にばかり還元するのは不公平だと抜かしやがりましたので、宝飾品分の売り上げは後で他の従業員の給料の割り増しに回せと言ったら驚かれた。


世間知らずのお嬢様の考え方とは違うと言われたけどそれこそ知らんがな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ