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1話、まずは説明と文句からイイですかね?

完全なオリジナルキャラクターがモチーフです。

名前と性格と家族構成はちょっとだけ被りますが、基本的には本人の回想で匂わせるのみ。

この子は作者の最初のお子様ですから!!



こーゆーコトって実際に起こるモンなんだなー……

そうとしか思えない。


自身の身に起きた出来事なのにまるで他人事。

知識としては知ってたけどただそれだけ。

何で自分が?なのかは分からない、当たり前だけど。

でもまぁどうせいずれはそんな存在が現れて教えてくれるだろう。鉄板だし。


そう思いながら辺りを見回す。

其処は真っ白な空間。

地平線すら存在しないかのような、そして生物の気配も何も無い。

雰囲気は…そう、正に『無』。


似たようなモノは知っている。

だからこそ大して混乱もせずにただそーかなぁ?と思ったんだけど。


*****


『…………いやだからって肝が据わり過ぎでは?!』


何か凄ぇ無礼な物言いが聴こえた気がする。

鉄板中の鉄板なんだからその内に有るかなー?くらいは思ってたんだけど、思ってた以上に不快な物言いにはさすがに腹が立った。

そもそも此方の都合一切抜きにこの状況に置かれた時点で被害者なのだ。文句の一つも言わせろやコラ!である。尚、異論は認めない。


『これ以上無いくらいにピッタリな魂をようやっと見つけた筈が……!?』


あ、泣いてる。

でも知ったこっちゃ無い。

こっちにはこっちの都合ってモノが在るのだ。

ようやっと先に目処が見えては来たが、だからこそ今の勢いは殺したくないというとても大事な時期なのだ。なのにこの状況は頂けない。


おまけに大事な家族と引き離された身なのだ、此方は。

文句の一つ、どころか、二つや三つや百や千や万や、なんだったら那由多まで聞いて貰わねば気が済まない。


******


「……まぁどーでもイイんだけど、それじゃあ話が進まずに時間の無駄でしか無いからさっさと説明求めます。でもあんま納得出来なかったら暴れだすかもだけど」


『世界の一大事を何だと思ってますか?!』


「自分に関わりの無い世界なら強いて言うなら無関係?」


『………………………、、?!?☆♯♨♪♨♨!!?』


うん、解析不可能だね。

冷静に指摘してやれば、もう耳障りな雑音としか表現出来ない音が返ってきた。そう言えば「~姿は見えず、まるでそれは屁の様な~」って言葉があったっけ。


元の居た世界でも似たような使命を押し付けられた。

けど彼方は自分が生きていた言わば故郷。

そりゃ不本意な想いが在ったとしても相殺は出来る。

その程度の常識は持ってますからねぇ。


******


『……何か違う……何か可笑しい』


まだ寝言ほざきやがるのか。

自分から招いといてこの言い種。

勝手に招いといてこの暴言。

さっさと元の世界に還しやがれ!だよね。


それが出来ないならば可及的速やかに事情を説明した上でさっさと謝罪して解放しやがれ。

どんな存在で在ろうと、人の意志を無視して一方的に拉致して連れて来た挙げ句に放置して文句を抜かすヤツなぞに払う敬意は無い。


ついでにいえば、この世界が自分の世界では無いのなら余計に従う義務無いよねー。文句を言われる筋合いも無ければ崇める必要性も無し。第一元の世界でもしてなかったし。


“世界の一大事”。

うん大変だね頑張ってー、で終わる。

だってその通りでしょ。

自分に何の関係があるのさ?


******


『人としての倫理観は何処?!』


はて、何処だろうかねぇ?

どうやら此方の思考を読んでいる模様なのでならばと敢えて煽ってやる。不快に思うのならばそれはお互い様だ。いやむしろ此方が利用されるべくならば不快さ加減は此方の方が上である。


そもそも倫理観ってナニがさ?

人間全てが従順だと思っているならば随分とお花畑だし、全部が同じ思考しか持って居ないと考えているのならばこれまた随分と傲慢なコトで。


それよりさぁ、いつまで付き合えば良いの?この茶番。

遣る気無いならさっさと還せ。

遣る気有るなら説明位しろや。

ハイ、以上。


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