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エーテル・グレイス  作者: クロビー
序章 アルストラ王国編
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初めての依頼

 ギルドを出て街の外へと向かう。

 依頼が達成出来たなら三千バルグみたいだし宿代と飯代を引いて千八百バルグくらい余るだろうか……。


 できれば服を買いたい。

 今はスーツを着ているが、通り過ぎる街の人に奇異の目で見られて少しむず痒い。


 服は制服とスーツの二着しか無いので普通の服を最低二着は買いたいものだ。夜には公衆浴場に行きたいし、かなり金を使う羽目になってしまうな……。

 まぁ、必要経費だ。

 明日からはエナとの訓練もあるし金をどう稼ごうか……。


 そんなことを考えながら歩いているとあっという間に街の外へと出た。

 確かこの道を真っ直ぐ行って、二つ目の分かれ道を右に行けばいいはず。


 俺は道に沿って歩いて行く。

 道中魔物に出くわすかと思ったが見かけなかった。

 街へ出るときに行商の馬車も普通に出ていたし道の安全は確保されているのだろう。もしくは魔物が出ないのか。


 ひとまず何事も無く目的地に辿り着くことが出来た。

 このウルト鉱山に住んでいる魔物がダイハ鉱石を落とすらしい。


 前まではここで働いていた人も居たみたいだが、最近になって魔物が住み着くようになったおかげで撤退せざるを得なくなったらしい。

 そのためここの鉱石の採掘は冒険者に依頼されることが多くなっている。


 せっかく鉱山来たのだからつるはしぐらい欲しかったな。そうすればそこそこ値の張る鉱石も採れたかもしれないのに……。

 まぁ、無いものは仕方がない。

 にしてもここは外もだいぶ広いな。目的の魔物は外に居るしわざわざ暗い中に入らなくて済みそうだ。


 刀を倉庫から取り出し、抜刀する。

 いつも通り超能力で身体能力と肉体強度を向上させる。

 目的の魔物はオアトスという亀みたいな魔物だ。

 甲羅はゴツゴツとした鉱石に守られており、いかにも硬そうなので首を狙って刀を振るったが。


「硬っ! 全身石かよ!」


 首に傷を付けることすらできず、不意打ちは失敗に終わってしまった。


 魔物はこちらに気付くと突進してきた。

 そこまで速いわけではないが、体の硬さと大きさが相まって攻撃をくらったら痛いじゃ済まないかもしれないな。


 俺は攻撃を躱し、魔物をよく観察する。下手に攻撃していると、そのうち刀の刃がボロボロになってしまって折れてしまいそうだ。


 首で斬れないとなるとこの魔物は鱗自体も硬いのだろう。

 鱗が無い場所となると…目と口か。

 口に刀を入れると噛み砕かれる可能性もあるし、隙を突いて目に刀を突き刺すしかないか。


 魔物は止まった後、ゆっくりとこちらに体を動かす。

 どうやら突進したあとが一番隙があるみたいだ。


 再び魔物が突進してきたので今度は横ではなく上に跳び、止まった魔物の後ろに着地する。

 魔物が顔をこちらに向けた瞬間に俺は魔物へと突進し、刀を目に突き刺す。


 思った通りだ。目は柔らかい。

 暴れられると嫌なので、刀を突き刺したらすぐさま魔物の顔を蹴って、後方へと跳ぶ。

 魔物は脱力したように倒れ、塵となって消えた。


 魔物が消えた場所へと歩き、素材を拾い上げる。

 一体目の魔物が落としたのは鱗だ。

 硬そうだし加工すれば防具にも使えるのだろうか?


 何はともあれこの調子で狩っていこう。

 最初にダイハ鉱石が出れば幸先が良かったんだが……、まぁそんな上手く事が進むはずないよなぁ……。


 俺は魔物が落とした鱗を倉庫に入れ、立ち上がる。

 そういえば昼食を忘れてたなーと思いながら、次の獲物へと刀を向けた。

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