表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/94

閑話3


今が昼なのか夜なのかも分からない。辺りは薄暗い。

此処はどこだろう。そんな当たり前の疑問ですらしばらく思い浮かばないほど朦朧としていた。

ぼんやりとした意識の中冷たい床の感触とひんやりとした空気で徐々に意識が戻って来る。


戻りつつある意識の中、ふと近くで人の気配を感じる。


その人物に目をやる。男性のようだ。横たわってうずくまっている。息も荒い。その様子から容態が良くないように見える。

私はおそるおそるその男性に近づいた。端正な顔を苦しそうに歪めながら腕から血を流している。このままではいけないと思い咄嗟に手当が出来る布を探してみる。広くはないこの空間には何もないし私自身何も持っていなかった。

ふと自分が履いている長いスカートが目に入る


「布…。あるじゃない…」


そう呟くとすぐにそれを破いて男性の腕に巻き止血をする。

男性は荒い呼吸をしながらぼんやりと私を見ている。


これで少しは大丈夫だろうか…。この男性は誰だろう…。どうしてそんなにひどいケガをしているんだろう


どうして私達はここにいるのだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ