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End Flower  作者: キミモノ作家団
1/10

第1話 入学そして始まり

 季節は春、それは出会いと別れの季節…


 春が来るのはこれで何度目だろうか?


…などと考えているのは僕西鷹怜(せいようれん)は今年から菜の花学園という学校に通う一年生だ。


 そして今は遅刻ギリギリだから通学路を風のように走り抜けていく。



「はぁ…入学式から遅刻とかシャレにならねえよ…」


 そう呟きつつ走り続けていると門が見えてくる。


「怜本当にまずいよ!」


と、せかしながら言ってくるのは暁真白僕の幼馴染だ、徐々に門が近づいてくる、すると門の裏から一人の男がでてくる。



「…貴様新しい一年生か。入学式初日から遅刻とはいい度胸だな、少々弛んでるぞ。」



「すっすいません、ちょっと家が遠くて…」


と、僕がそう言うと真白は僕の後ろに隠れてしまった。



 真白が怖がってる…とりあえずここから離れないと…そう思った僕は

「すみません、じゃあ遅刻になりそうなんでいきます」

震える真白を連れて校舎の中に入ろうと歩き出す。

 

 …!?…

 その刹那男は僕の頬を殴り飛ばした。


「まだ話の途中だろうがちゃんと最後まで聞け!!馬鹿者っ!!」

殴り飛ばされた僕はさっきまで立っていた位置に吹き飛び男は仁王立ちをするかのように眼前に立ち塞がっている。


「怜っ!!」


真白が震える身体を抑えながら寄ってくる。


「もう一度問う!なぜ遅刻をした!返答次第では…どうなるかわかっているよな?」

まだ頬が痛むがそんなの関係ないっといった感じで僕に詰め寄ってくる男に胸倉を掴まれ足が地面から離れる。

…なんなんだこの男は!?理由なんてさっき言ったじゃないか…いきなり殴り出すとか軍人かよ…



「いい加減にしてください!」

校舎の中から一人の女性が出てくる。

「なんのようだ麒麟」

と言い放った男

「新入生をいきなり殴るとはどう言う了見ですか‼︎」

その女性は威厳はあるがうちから漏れ出す

優しい母性オーラを感じる。



「あの貴方は誰ですか?」

と僕は無意識のうちに聞いていた。

すると女性は微笑みを浮かべてこう言った

「あ、いきなりごめんね私は菜の花学園生徒会長三年の朝霧 麒麟です。」

 三年と聞いた僕と真白は少しかしこまった



感じの雰囲気を出し始めて麒麟は小さくため息をつきながらこう言った。

「はぁー、そんなにかしこまらなくてもいいですよ」



その言葉に僕の緊張が少しほぐれた。



男は僕の前に立ち

「今回は見逃してやるだが次はないからな!」

と言い残し去っていった。



「さぁ君達も入学式に遅れますよ早く行きなさい」



 校舎についている時計をみるとチャイムがなる数分前だったので真白をお姫様抱っこで持ち上げ走った。

教室に入る時計を確認する。間に合った僕その場では一息ついた。



 俺と真白は隣同士だ。それは何故かと、みんなはきになるだろうが単に学校側の計らいなのだ。

 そんなことはどうでもいいとして校長と理事長の長い話が終わり、クラスに移動となったが真白は相変わらず俺にべったりだった。


真白の顔を見るとまるで地獄にいるかのような死んだ目をしていた。


…あんなことがあったんだ…たしかに真白にとっては地獄かもしれない。


真白はなまじ可愛いが故に注目を集めている。


 その視線が真白にとっては苦痛なのだろう。ただ何故か俺がいると少し気分が良くなる。

それをとても嬉しいはんめん少し恥ずかしい。



教室に入り必要な書類が配られる。



「なぁ…一つ聞いていいか?」



いきなり真白とは逆の席の男が話しかけてくる。



「なんだ…?」

別に話したいこともないし話す気もないのでそっけない返答する。



…どうせ…真白との事だろうと思ったのがそれは良い意味で裏切られることとなる。



「この学校の都市伝説知ってる?」



…何を言っているんだ?この男?まさか馬鹿?



「俺この学校の都市伝説が面白いと思ったから入学したんだよね」

…いやいやいやもっとちゃんと考えて決めろよ!!



そんなことを考えていると、目の前の男は何を思ったか延々と語り始めた。



 もしかしたらこの時に僕の運命は変わっていたのかもしれない… 



読んでいただきありがとうございます

キミモノ作家団です、今回初投稿ですが頑張っていきますのでよろしくお願いします

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