男子生徒会との接触は危険です。
「カズネさっきは凄かったな!」
シェインが駆け寄ってきた。
アラウも後ろにいる。
「先生より詳しいなんて…」
「勉強したからな」
適当に流した。
まさか神様に懇々と愚痴を聞かされたとは言えない。
毎年1人はいるとか、うっかり死神倒しちゃった馬鹿のせいで、国が滅んだとか…。
勉強にはなったが…。
おかげでグレイプニル使えるようになったし。
勇者がまだ睨んできてたが
あいつが悪い。
何故理解できないのかわからない。
「今から何するんだ?」
「お昼だし、ご飯食べる」
お腹空いたんだよな。
「食堂行く?」
「あぁ」
こいつらは平気そうだな。
やっぱり世界が違うからか…。
適当に話しながら数分歩いて、食堂に着いた。
やたら豪華な扉だ。
「開けるよー」
「「「「きゃー!!」」」」
煩い…。
なんの悲鳴だ?
「カズネかっこいいもんね…」
「?
なんだ?
シェインはイケメンだし、アラウは可愛いな。
だから悲鳴か?」
「お前に言われてもなぁ…」
「可愛いとか…照れる…」
とりあえず使い方を教えてくれ。
「注文は?」
「席にある機械で出来るんだよ。
空いてる場所探すか」
辺りを見回してみる。
長い机に、感覚を開けて置いてある機械。
少し高い位置にも席があるが誰一人いないところを見ると特別な席なのだろう。
「あのっ」
「ん?」
ちっこい可愛い男が話しかけてきた。
「ここなら皆さん座れますが…」
相席っぽいのを誘われた。
「助かる」
「ありがとうな」
「ありがと…」
アラウが前になる形で座って、
機械を見てみる。
A定食でいいかな。
「A」
「じゃあ俺も」
「私も…」
すんなり決まった。
あとはカードを翳せばいいらしい。
偽物の方にもお金が入っているから
困ることは無かった。
「カズネssなのか!?」
「え?あぁ」
「すげぇ!」
学生では少ないか…
ちょっとランク高くしすぎたな。
「生きるためだ」
それだけ言って大人しくご飯が届くのを待つ。
「お待たせしました」
パンとスープと肉のタレを付けたのが届いた。
主食はパンなのだろうか。
米食べたいな…。
まぁわがままはやめて食べよう。
「美味しいな」
タレが肉に合うし、パンもふわふわだった。
「ここのはなんでも美味いぞ!」
「ハズレはないかな…」
「それは有難いな」
食への不安は無くなったな。
「「「「きゃー!!!!」」」」
煩い…
「生徒会様のお出ましだ」
「生徒会?」
「ここ、生徒会は顔で選ぶから…」
いやいや、ダメだろ。
使えるのか?
ん?
なんかこっちに近づいて…
「お前が転入生か」
「そうですが…自己紹介をお願いします」
「生徒会をまだ知らないのか!?」
なんか近づいてきた偉そうなの、メガネ、双子、なんだあれ?犬?チャラ男。
男ばっか?
「すみません。
男性ばかりなんですね」
「女子生徒会もあるからな」
「なるほど…」
「じゃぁ〜
自己紹介するね!
俺様がウィリアム・ローレンス
メガネがサシャ・アリア
双子がアイルとライル・ウォーカー
ワンコがロイ・アンダーソン
で俺がスミス・レオリオ」
「ご丁寧にどうも…」
なんか…濃いな…。
「あの勇者を止めたって聞いたから気になってな」
「何をしたのですか?」
「「凄すぎー!!」」
「おし…えて?」
「あ、そこ譲って〜」
自由だな…
しっかり周りを固められてしまった。
勉強会始めるか…
「まず何故死神が出てくるか、皆さん知ってますよね?」
「キメラが出てくるからだろ?」
「では、何故キメラになるかご存知で?」
「「知らなーい」」
「召喚陣はひとつしかありません。
そこに複数の血を垂らすことにより
人数分の召喚獣が無理やり通るわけです。
でも出れるわけもなく、途中で混ざり合うことにより
出てこれるのです。
しかしこれには大変な苦痛を伴います。
痛み、苦しみからキメラは正気をなくします。
これにより、キメラの魔力が尽きるか、国が滅ぶまでキメラは暴走を始めます。
よってしてはならないのです。」
いつの間にか食堂は静まり返っていた。
「死神の役割とは、キメラが出てこれないように通路を塞ぎ、異常召喚者の魂を使い魂の調律を行い、キメラ化を防ぐ。
これが1番重要です。
しかし死神はキメラを出さないよう力の殆どを使っています。
つまり全力を出すことができません。
それでもあれだけの力が出せるのだから相当な強さだと思います。」
「そんなことまで知ってるなんて…
どこで学んだのですか?」
「それは俺の2つ名に関係があります。
精霊使い、これが俺の2つ名です。
俺は精霊から多くを学び、また修行を手伝ってもらいました。
魔法を使う時は確かに精霊にお願いします。
でも、基本は肉弾戦ですね」
「い…がい…」
意外か?
「精霊とはどのくらい使役出来るのですか?」
「使役した覚えはありません。
頼んでるんです。
みんな優しいから手伝ってくれますよ。
さぁ話はここまでです。
皆さん授業の時間ですよ」
蜘蛛の子を散らすようみんがクラスに向かった。
残ったのは俺らと生徒会のみだ。
「お前気に入った、俺の恋人にならないか?」
男に告白された…。
「全力でお断りさせていただきます」
「俺の何が気に入らないんだ?」
「え、性別?」
当然でしょ。
「じゃあさようなら」
後ろで固まってる2人を押して食堂を出た。
生徒会とはもう会いたくないな…。