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白と黒の世界で  作者: 宇
7/11

魔獣召喚は安全に

「全員出来たな。

次は使い魔だが、彼らは決して奴隷ではない。

手助けをしてくれる大切な相棒だ。

忘れるなよ。

それと禁忌召喚はしないこと。

死神が出てくるからな。

しても助けてはならないと国法にもあるからな」


禁忌召喚…2度の召喚や多数の血を用いてする召喚のこと。

キメラが出てきて国を滅ぼす…か…。


「何故助けないんですか!

見殺しにするんですか!?」


「勇者様は知らないだろうが、

禁忌召喚するとキメラが出てきて国を滅ぼす。

それを死神が召喚者の魂で抑制し、救うんだ。

だから助けてはならない。

もういいな、始めるぞ」


それぞれが魔法陣に並び出した。


俺達も同じように並ぶ。


「どんな魔獣が出てくるかな?」


「カッコいいのがいいな」


「面倒くさくないの」


ワクワクが止まらない生徒達を見ながら

なんだか嫌な予感がしていた。


面倒くさい事が起こる予感が。


「俺の番だ!」


シェインは嬉しそうに魔法陣に駆け寄り、指をほんの少し傷つけ血を垂らした。


「俺と共に闘ってくれ」


召喚に言葉はいらないんだが…


魔法陣が光り中から天使が出てきた。


「力天使のシエラです」


金髪の長い髪の天使は力天使らしい。


「俺と共に闘ってくれるか?」


「あなたが望むのならば」


こうして無事に契約が出来た。


「和音様のことは伺っております。

よろしくお願いします」


何故か挨拶された。


「ああ」


「次は私ね」


アラウが嬉しそうに魔法陣に向かう。


「私と守ってくれる人きて!」


魔法陣が光ると人形の男性が立っていた。


「俺は水の精霊王だ。

呼んだのはお前か」


「精霊王…あ、はい私です。

一緒に仲間を、世界を守ってくれませんか?」


「よかろう名はなんという?」


「アラウです」


ちょっと戸惑ったようだが、無事に契約出来たようだ。


「最後は俺か…」


ゆっくりと魔法陣に近づく。


「おいで」


一言言いながら血を垂らすと、

魔法陣が一層強く光った。


「お前が俺を呼んだのか?

人間よ」


2メートルはある精悍な顔つきの男性が立っていた。


「あぁ。

仲間になってくれないか?」


「何故人間などを助けなければならないんだ。」


「人間?なんで人間なんか助けないといけないんだ?」


男性の言葉に首をかしげた。


「?

人間を助けたいんじゃないのか?」


「俺は平穏に生きたいだけだ。

守るだのなんだのは自分の仲間だけでいい」


「あははははっ

そうか、お前は無駄に人を助けたいとは言わないんだな」


「全てを守るなんて出来るはず無いだろ。

どれだけ無謀な考えだ。

人間自分と近しい者を守るだけで精一杯だろ?」


俺は憮然とした顔で言い切った。

だって、どこで、いつ、誰が死ぬか分からない世界でみんなを救いたいなんて簡単に言える言葉じゃない。


「なるほど、分かった。

おまえの名は?」


「和音」


「カズネだな。

よかろう、お前と共にいるのも楽しそうだ。」


仲間になってくれるらしい。

戦わなくて済んでラッキーだったな。


「種族は?」


「魔王だ」


…は?


「魔王?」


「そうだ」


魔王って敵だよな?

いいのか…?


まぁ…いいか。


「名前は?」


「ロゼだ」


「よろしく」


「あぁ」


こうして、魔王が仲間になった。


人形が3人もいたからみんなが騒いで煩かったが、

普通に無視した。


あ、勇者も人形だった。


なんでも智天使ケルビムらしい。

女だった。


なんか女の戦いがあったようだ。

ま、関係ないが。

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