ランクを決めよう!
「ここが闘技場だ。
私に1発でも食らわせたら、SSランクにする」
ランクはFから始まり、F.E.C.B.A.S.SS.Xとなる。
Xは帝の為のランクで、総帝、炎帝、水帝、雷帝、風帝、地帝、光帝、闇帝とある。
SSランクからは二つ名が付く。
「じゃあこのコインが落ちたら開始だ」
マスターがコインを投げる。
その間にアロー系を
見えないように1000個ほど空中に待機させる。
キーン
コインが落ちた瞬間、
すべてを見えるようにする。
「なんだ…この量は…」
「いけ」
指を動かすと、
アローはマスターめがけて飛んでいく。
「守護の領域」
ドーンとかバリバリとか、
色んな音を立てる魔法を結界で防いでいるが、
俺は次の魔法を唱える。
「ダークレインバースト」
ボーン
ボーン
ボーン
ボーン
パリンっ
ボーン
ボーン
「やべっ
加護の領域
なんだこの魔法…結界が侵食されて…」
ボーン
ボーン
ボーン
とりあえず止めてみるか。
「大丈夫ですか?」
「これくらいじゃ何ともないな」
ピンピンしたマスターがいた。
「じゃあもう少し強めで」
何がいいかな…
「グラビティ、グラビティ、グラビティ
サンダーボルト」
パリンっ!ぐしゃ!ぐしゃ!バリバリバリ!
「う、お、お、あぁぁぁ!」
うん、痺れてるね。
ついでにトドメにメテオいくかな。
指を鳴らすと大量の岩が現れた。
そしてマスターに向かってどんどん落ちていく。
ドガン、ドォン、ズドン…
「死ぬから!」
「死んでないから大丈夫。」
メテオを止めて、マスターを見るとズタボロだった。
「久しぶりに死ぬかと思った」
「すみません」
ちょっとやり過ぎたみたいだ。
「お前はどうやら帝並の力があるみたいだな。
体術はどうだ?」
サッとマスターの後ろに周りサバイバルナイフを首に当てる。
「これくらいです」
「おいおい、俺が反応出来ないとか…
分かった、お前はXランクだ」
「え、帝とかめんどくさい」
本音が出た。
「名誉ある立場だぞ!?」
「俺は平和にのんびり暮らしたいだけ。
過ぎた地位は破滅を呼びます」
「そこまで言うのなら、
普段は隠していて緊急時だけ呼ぶのはどうだ?」
正体不明か…それならいいか。
「それなら」
「全帝、二つ名をアンノウンとする」
アンノウンて…
まぁいいか。
「これがギルドカードだ。
財布の代わりにもなるから無くすなよ。
あとSSランクの偽造カードだ。
二つ名は精霊使い」
精霊使い…なかなか便利な二つ名だな。
「あと、カズネは何歳だ?」
「16です」
神のおかげで精神年齢はもう少し上だけど。
学園か?
めんどくさい…
「この国では18まで学園に入らなければいけないんだが…」
やっぱりか…
「でも俺保護者がいないんで…」
「俺がなるから大丈夫だ。
明日にでも学園に行くぞ」
やだな…
「はぁ…」
今日はギルドに泊まって、
明日学園に行くことになった。