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白と黒の世界で  作者: 宇
11/11

アンノウン


俺がアンノウンとして働いてるとこ見たことないよな?

だから今日はそれを見せようと思う。


これでも頑張ってるんだからな!


「アンノウン様!

ゴブリンが1000体村を襲いに来ています!」


「ゴブリンなら俺いらないんじゃ…」


「いいから行きますよ!」


兵士に引きづられていく。


俺のあつかいが雑になったのには訳がある。


内々だけだが、正体がバレたせいだ。


それも…


「行ってこい」


クソバカ保護者のせいで…。


アレは悲惨だった。


討伐依頼が溜まりに溜まっていたらしく、

毎日徹夜で依頼を続けた5日目…


「寝てる寝てる…」


と俺の寝顔を写真というか石版?に撮ったせいでこれは誰だってなんか噂が流れ出して

身内は俺しかいないって話になってバレたのだ。


馬鹿としか言いようがない。


回想しながらでもあっさり倒せた。


だから、俺じゃなくても大丈夫じゃん…。


「いや、ダークレインバーストとかあなたしか使えませんから」


「ドラグスレイブも」


「グラビティも」


そうなのか…。


とりあえず帰ろ…。


「アンノウン様待ってましたよ!

次はキングスパイダー10000体の討伐です!」


「まて、蜘蛛は嫌だ」


「はいはい」


嫌だってのに転移された!


気持ち悪いのがカサカサしてる…

やばい泣きそう…


「ダークウェーブ!みんな闇に沈めー!」


「ロゼ!」


「久しいな」


「お前今何してるの?」


「魔王やめて暇でな」


「じゃあ召喚しっぱなしにするからこいつらは片付けて!」


残党の蜘蛛を指さす。


「はいよ」


ロゼが指を鳴らすと全て消えた。


「お前の何魔法?」


「消滅だが?」


最初から呼べばよかった…。


自分の馬鹿さに項垂れながら

ギルドへ帰る。


仕方ないからじゃないか!

使い魔なんて俺の世界にはいなかったし!


正直忘れてたんだ…。


「あ、今は猫にでもなってて」


「仕方ないな」


もふもふに癒されよう…。


「こら尻尾を掴むな!」


「アンノウン様!」


今度はなんだ…


「炎帝が消えました!」


「…してやる…」


「アンノウン様?」


「駆逐してやる!」


どこだどこだどこだどこだ!


いたっ!


「グラビティ、グラビティ、グラビティ、グラビティ」


「うげっぎゃっちょっまっ」


「メテオ、メテオ、メテオ、メテオ!」


「まっしぬっいやっごめんなさいー!!」


飲んでんじゃねぇよ!


「すみませんでした」


目の前に正座させて懇々と説教だ。


「正体不明なんじゃなかったのかな?

なんでバレてるのかな?

なんでかな?

俺アンノウン辞めるわ」


「待って、マジで悪かったから!

もう無茶苦茶な依頼させないから!」


「俺まだ16なの覚えてるかな?

体出来てないのわかってるのかな?」


「ほんとにすみませんでした!」


「…帰る。」


「はい…」


しばらくは活動しない。


精霊使いとしてだけ依頼受ける。


そうしよ。


あーロゼの肉球気持ちいい。


「こら肉球やめれ、むにむにやめれ」


「やだ」


堪能してやる。


やさぐれながら部屋に転移した。


アンノウンはしばらく休みます。




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