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転職スキルが割と使える説  作者: 佳川 瑠伽
第一章 ファミリア・ウォーズ
2/16

1. 俺の職業が〈無職〉だった説

遅くなり申し訳ございません。誤字・脱字などありましたら、ご指摘ください。

「こ……ここが……異世界……」

 目の前に広がる大自然に少し戸惑う。

 ついに念願かなって召喚されたわけだが、いざ召喚されると不安な気持ちがこみあげてくる。いや、うれしいんだ、あんな世界に長居するよりこっちにいるほうが。

 でも……う~ん、なんていうか、これが複雑な気持ちってやつなんだろうか。

『お~い……大丈夫ですか~』

 ……ハッ!?

 見るとそこにはさっき襲ってきた幽霊(?)少女がいた。

 あいかわらず足元が浮いている。

「……で……出とぁああああああ!!!!頼むから!頼むから命だけはぁぁあああ!!!」

『ち……ちょ、落ち着きなさいよ、さっきはおふざけよ、おふざけ!』

 ふぇ?

 な~んだ。

 おふざけか。

「……がちでビクったんだぞあやまれてめえぇぇぇぇぇええ!!!!」

 さっき殺されかけたことと(胴体切断)、圧倒的なホラゲー雰囲気でかなり精神をやられたので、そのことに対しての怒りが爆発する。

『はいはいサーセン(棒)で、なんだけど……』

「誠意が感じられない……」

 まだすこしオコな隼人におかまいなく、少女が続ける。

『まずは自己紹介ね。私はアルカナ・ロザリオ。幽霊じゃないわよ。あなた達が言うところの「妖精」

ってかんじね。』

 いわれてみれば、背中に羽根らしきものが生えてる。

 ならば浮いているのも納得がいく。

『で、次はこの世界について。さっきも言ったとおり、ここは〈マスタリジオン〉。様々なモンスターが存在し、それに対抗するために様々な職業が存在する……まぁ、要はドラ○エだよ。』

 なるほど、理解した。

『あ、ドラ○エといえば……はいこれ。』

 アルカナが何かを投げる。

 危なげにキャッチし、見ると宝石(?)らしきものだった。

『それは魔石〈スカウトラァー〉。それを身に着けている人のパラメーターがわかるってやつ。この世界じゃ大体の人が持ってるやつよ。それをこすってみて。』

 スカウトラァーをこする。

 すると、ドラ○エのメニュー画面みたいなのが現れた。

「これって……俺のステータス?」

 名前の部分にはカタカナで〈ハヤト・チドリ〉と書いてある。

 ご丁寧にまぁ。

 さーて、俺の職業は〈勇者〉かな?

 そう思い、見てみると……

「!?……む……〈無職〉!?」

 そう、〈無職〉だったのだ。

「てっきり〈勇者〉だと思ってたのに……俺の期待を幾度も裏切りやがって……」

『大丈夫よ。あなたがココに召喚されたのには、理由があんのよ。』

 あぁん?

 このくそカス職業の俺様にどんなカス能力があるってんだ?(自虐)

『あんたには、ユニークスキル〈転職〉があるの。』

 ……お、おう。

 あ!な~るへそ。

 まぁこの能力なら〈無職〉じゃないと面白みねぇもんな。

 納得納得。

『じゃ、あなたを召喚してあげた代わりにしてほしいことがあるの。』

 ムムッ!!

「なんや?この最強スキル持ちの俺様にな~にをやってほしいのかな?」

 先ほどの絶望感はどこに行ったのか。

 自信満々にどや顔を決める。

『……(引いてる)まぁいいや。あなたにはこの世界に潜むごみ組織〈黙示録協会〉をぶっ壊してほしいのよ。』

「〈黙示録協会〉……というと?」

『そのうちわかるわ。じゃ、頼んだわよぉ~』

「え、ちょ……」

 アルカナが光をまとい、消えた。

「……え?放置プレイ?」




読んでくださり、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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