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転職スキルが割と使える説  作者: 佳川 瑠伽
第一章 ファミリア・ウォーズ
12/16

11. 準備ってやっぱ大事だよね!!説

ども。佳川でございます。

誤字・脱字などありましたらご指摘のほどよろしくお願いします。

あれぇ知らぬ間に2000アクセスを越えている!?

お読みいただいている皆様に無限の感謝を!!

これからも転職(?)を宜しくお願いします!!

ではご堪能あれ!!

「うう……あれ、ここは……」

「う~ん、……あれ?」

「ここは……どこ?」

 三人の少女は目を開く。

 それに気づいた少年、ハヤトが声をかける。

「おぉ、目ぇ覚ましたか。」

「「「ハヤト!!」」」

「いや~マーリンさんの回復魔法は恐ろしいほどの効き目だよなぁ。」

 確かに傷のあと一つすら残っていないし、だるい感じもない。

 すごいのだろう、と三人とも思ったのだ。

 思ったが、そんなことはどうでもよかった。

「あのさハヤト、訊きたいことがあるんだけど。」

「奇遇だな、私もだ。」

「私も……」

 顔を引きつったままの三人に笑顔を向けるハヤト。

 にっこりしたまま答える。

「なんだね?何でも訊きたm______」

「「「   なんで森の中でしかもモンスターに囲まれてんの!?   」」」

  そう、ここは森の中なのだ。

 ついでにモンスター(かなり強い)付き。

「いやぁ~そーなるよねぇ。」

「「「そーなるよねぇ~……じゃなーい!!」」」

 少し困った顔をし、ハヤトはマーリンに目を向ける。



「はい。説明するぞ。お前らのレベルじゃあ全然通用せん、〈黙示録協会〉の奴らに。よって、〈聖者〉集めのついでにレベル上げを行ってもらう。Lv.100までな。」

口角を上げるマーリン。

「Lv.100!?そんなの無理だよ、最低でも二十年くらいはかかるよ!!それに最短の二十年だってメタルドラゴン(経験値をかなりもらえるメタキンみたいなやつ)を一秒も休まずに連続で倒し続けなきゃならない。出現率も低いし、休まずなんてできないから、不可能だよ。」

 それをマリシアから聞いたマーリンは、どや顔を崩さずに親指を立て自分の方に向けて堂々と言った。

「そのためにわしがいるのだよ、諸君!!わしの自作魔法〈経験値ガッポガッポさん〉というものでそこらのモンスターを倒してもメタルドラゴンの十倍の経験値を安定してとれる。更にそのモンスターが強ければ強いほどさらに経験値が上がる。どぉじゃあ!!わしは天才じゃあ!!」

 呆れ顔の三人。

 だが、それが本当であればすごい話だ。そんなものがあれば、Lv.100なぞ二十年もかからない。否、

もはや時間、分単位の話かもしれない。

「でもそんなの本当に出来るわけ……」

「ハヤトはもう始めているのだぞ。」

 マーリンがハヤトに目をやる。

 ハヤトはこちらを見て、どや顔で〈スカウトラァー〉を体にこすり、出現したウィンドウを見せる。

「す、すごい……ほんとにLv.100になってる……」

「ふふ、頑張ったんだぜぇ、ガチで。ここに来たのがついこの間だけど……その日から僕ちん一睡もしてないでまんねん(笑顔)」

「マジですか…」

 憐みの目を向けるキリア。

「当然じゃ。ハヤトとカナメは転職できる職業全部Lv.100にするまで絶対寝かせん。休憩もなしじゃ。なんせ時間がないからの。」

 モンスターの方を見ると、カナメが一人で戦っていた。

 人間技とはとても思えないような動きで。

 「きつすぎっしょ~!!」と悲鳴を上げている。

「彼らまだ早く終わるんじゃから、はよ始めんか~い!!」



「グォォァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」

「《アクションスキル》狩人の舞【銀狼】!!!!!」

 〈経験値ガッポガッポさん〉を魔術付与(エンチャント)されたモンスター達にマリシアが斬りかかっていく。が、〈黙示録協会〉の下っ端と違い、なかなかすぐに倒せない。

「おりゃああああ!!!」

「「「グリュアアアアアアアアア!!!!!!」」」

 やっとの思いで三体を倒す。

 三体一気に倒せるのもすごいと思いがちだが、この奥義は本来対集団用の瞬殺が売りのスキルである。〈黙示録協会〉の下っ端ならば今までの時間で軽く500人は死亡、もしくは瀕死状態になっていたことだろう。

「おいマリシア!!たかかがこの程度のモンスターに一体何秒かけるんじゃ!!もはや分じゃぞ!分!!かかりすぎ!!効率が悪すぎじゃ!!そんなんじゃ一年間不眠不休じゃぞ!!」

 マーリンが声をかける。

 (効率よくって言われても……一体一体の行動パターンは不規則的で読みずらいし……それにパワーありでスピードも速すぎ、倒せただけでも上出来な気がするんだけど)

「ロドルフとキリア!!お前らもじゃ遅すぎ!!その程度で上級魔術師とか笑かすんじゃけど!?もっと早く倒さんかこのウスノロドもがッ!!」

 ロドルフとキリアにも追い打ちをかける。

 (全力の魔法撃ってもそれを魔術連射(マジックリフレイン)で連射してもすぐ立ち上がってくるんだぞ……効率なんて考えてる暇ないだろう)

 (本気の攻撃力アップの付与魔法も十回くらいしないと意味ないし、防壁魔法もすぐ破られる……これ私いなくてもいいんじゃ……)


 と、無理ゲーと諦めている様子を見て、マーリンはため息をつく。

「効率よく倒すにはどうしたらいいか……そんなのちょっと考えればわかることじゃ。よく観ろ。千鳥兄妹は数秒で効率の良さを身に着けたぞ?」


「よく観ろって言ったって……うわっ!?」

「グリィィィィィィィイイイ!!!」

 モンスターの拳をかわし、目を見開く。

 よく、観る。

 (あれ……そういえば、確かに動きは不規則だけど攻撃の時右のわきが開く……あっ、こっちは……それぞれのモンスターが癖によって急所ががら空きになっているモンスターが……5体、3体、8体……そのタイミングごとに複数のモンスターの急所ががら空きになる……そのタイミングを逃さずに……)

「《アクションスキル》狩人の舞【銀狼】」

 急所を正確に、舞うように切り刻んで……

「「「「「「グウイヤァァァァアアアアア!!!」」」」」」

 瞬殺。そして、

 (次のタイミングは!!)

「《アクションスキル》狩人の舞【銀狼】!!!」

 

「《特殊スキル》魔術連射(マジックリフレイン)

「〈強まり給え・たぎりし力よ〉《付与魔法》アタックブースト、〈防ぎ給え・硬き防壁よ〉《防壁魔法》ディフェンドバリア」

 魔法により焼かれたりしびれたりして倒れているモンスターに囲まれたそこに、二人はいた。

(付与魔法はタイミングが大事……ただ攻撃する前の準備としてしか使ってこなかったけど、ロドルフは連射できる。全部の弾を一斉に強化するより防御が浅いところに行った弾一つにのみ強化をかければより確実にダメージが入るし、何より魔力消費の効率がいい……) 

魔術連射(マジックリフレイン)の強みは様々な方向に撃つことで全て防御できずスキができること……その防御が薄くなったところを見定めて……)

 自分の魔導書をめくり、手をかざし、詠じる。

「〈刺し穿て・迅雷の弾丸・轟かせ給う・雷神の鼓動によりて〉《雷電魔法》ライトニングセイバー!!!くらえええええええええええええ!!!!!」

 その手に現れた魔法陣から放出された迅雷の弾丸は、複数のモンスターの急所を貫通し、一直線上にいたモンスターは次々に倒れていった。

 その成長のさまを見てマーリンは「そろそろかのぉ……」とつぶやいた。


____一週間後。


「「「   Lv.100いったぞぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!  」」」


 遂に到達した、レベルの頂。

 マーリンが三人にねぎらいの言葉をかける。

「ご苦労だった、諸君。という訳なので。君らには休息を与えよう。」

「「  いいなぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!  」」

 遠くからレベル上げをしている二人の声がする。

 ____かわいそうに。

「ほいってなわけで馬車を召喚しといたから早よ乗れ。」

 マーリンが二人をガン無視で話を進める。

「準備早いね……ていうかあれ?私たちの休息は?」

 マリシアが違和感に気付く。

「ん?馬車の中でに決まっとるじゃろ。時間ないし。」

 当り前じゃね?とでも言いたそうな顔をこちらに向けてくる。

 三人の少女は数秒空けて、

「「「  この人でなしがぁぁぁぁぁぁ!!!!!  」」」

 とその叫びを森中に響かせたのであった。


少女(+老人)移動中…………


「ハイ到着じゃあ!!」

「わーい(棒)」×3

 クロマチエ地方。

 非常に科学が栄えており、また工業化も進んでいる。

 研究者が多く滞在しており、研究所がいたるところにある。1キロ圏内に100施設程の頻度で人々の視界に入る。

「そういえばマーリンさん隼人君達置いてきましたけど大丈夫なんでしょうか?」

 キリアが尋ねる。

「あぁ、大丈夫じゃろ。わしの居場所がわかる魔導具があるからダイジョブじゃろ。」

「え、移動手段はどうするんですか?」

「徒歩で。」

「ですよね。」


 ただ街中を歩く一行。

「腹減ったじゃろ。じいちゃんがうまいもん食わせてやろう。」

「やった!!ごちそうになるよマーリンさん!」

 というわけで1週間ぶりの食事。

 それぞれ食べたいものを買い、近くにあったベンチで食べることにした。

「おい、どうやってその〈錬金術師〉とやらを探すんだ?」

 ロドルフが疑問を漏らす。

「良いことをきいたなロドルフ。いや、奴がここに帰ってきてるとなると入り場所は限られてくるんだが、そこを訪ねてみようと思う。これ食い終わったら即刻行くぞ。」

「「「  は~い  」」」

 



__その場所から少し離れた研究所。




「できた……できたできたできたぁぁぁぁぁああああ!!!!!!ふははははははは!!!!やっとだ!!やっと作ることができた!!」

 その研究者は、高らかに笑っていた。

 その手に持った赤い水晶石を見ながら。

「作ることが実現したのだ、【賢者の石】を!!!」


一週間投稿できたよ!!マスター、ほめてほめて~!!

はい。ブクマ、評価、感想お待ちしてます。励みになるので。

あと略称いいのありませんかねぇ提案してくれる方感想に書いていただけると有り難いッ!!

自分でいいと思ったやつを採用します。まぁ、暇だったらでいいです。

というわけで、次回もお楽しみに!!

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