第2夜・黒の教団・2
私はリナリーにいろいろ案内をしてもらった。
「ココが食堂よ」
リナリーが見せてくれた食堂はとても広かった。
「次は・・・室長のところに行きましょ。
室長は私の兄よ?」
リナリーはまた歩いていく。
「リナリー!!!」
そう大声で叫んできたのは、眼帯をつけている男の子だった。
「ラビ!!お帰り」
「ただいま!!」
ラビと呼ばれる男の子は、誰とでも仲良くなれそうだった。
私はラビ君と目が合った。
しばらくラビ君は思考停止。
何やってんだ?この人・・・。
私は何度も心の中で思った。
「ス・・・・・ストラーーイク!!!」
そう叫んだ瞬間ラビ君の目がハートになった。
「名前は?名前はなんて言うんさ?」
「・・・・」
私は一歩下がって答えた。
「・來・・・です」
「來ちゃん?いい名前!!」
「・・・・・」
この人・・・クロス元帥みたい・・・・・。
その瞬間。
ドゴォ!!!!!!!
物凄い音とともにラビ君が倒れた。
「ゴメンね?ラビは元からこういう性格なの」
ってか・・・・・・・・。
リナリー!?
さっきの尋常じゃない!!!
人間って蹴られたくらいで壁にめり込むの!?
「行きましょ」
リナリー・・・・・・・・・。
たぶん自分が思うにこの黒の教団の中で一番凶暴!!!
「兄さん!」
リナリーは相手に向かって手を振った。
「リッナリー!!!!」
その人はデスクを飛び越えリナリーの元へやってきた。
なんか・・凄い人・・・・・。
「來。紹介するわね
こっちが私の兄さんであり黒の教団の室長よ」
「始めまして。室長のコムイ・リーです
よろしくね來チャン」
「よろしくお願いします」
私はコムイさんに向かって一礼をした。
コムイさんて優しそうな人だな・・・・。