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猫と真と美琴と
「でさ、社会の田中がうざくてさー、って美琴聞いてんのか?」
「あ、ごめんね真」
「で、どうしたんだ美琴、何かに気をとられていたように見えたけど」
「いや、あそこに猫が捨てられてるの」
「あ、そう」
「えっ…」
そうして俺が行こうとしたら後ろから視線を感じた
「ジー…」
「なんだよ」
「ジー…」
「か、飼わねえぞ…」
「ジー…」
「あーもー、仕方ねぇな!」
「本当に⁈」
「だけど、美琴が家にきて飼うこといいな?」
「うん!よかったね、猫ちゃん」
「ニャー」
「はぁ…」
昔からそうだ、俺は美琴には勝てない
なんでだろう…