悪魔が来ました
僕の家には悪魔がいる。
今時、そんな非現実的な事なんてあるはずが無いけれど、実際、僕の家には悪魔がいる。名前は、色葉。僕の部屋の押し入れに、余っていた布団を敷いて、そこで寝ている。色葉のせいで、僕は転校することになった。桜咲高校から、超常学園に。
超常学園は、幽霊に取り付かれたとか、魔女とか、幽霊が見えるとか、そういったものを専門にしているのだ。
実は僕も、幽霊が見える。だから色葉が見えたのだ。普通の人間には見えない。
色葉と出会ったのは、二ヶ月前―――。
◇ ◇
「・・・・・・見つけた。人間」
「・・・・・・は?何?」
月曜日の放課後。部活も無いのに夕方になってしまったのは、友達と話していたからだ。いつもの道を歩いていると、黒い髪、首にスカーフ、裾の長い黒の服着て、それに・・・・・・黒い羽?
「・・・・・・私は、悪魔。色葉」
「イロハ?お前の名前か?って、悪魔!?」
「・・・・・・色葉は、私の名前。・・・・・・悪魔」
悪魔。人の心をまよわし、悪にさそうものの事か?そう、前に辞書で見たことがある。でも、その悪魔が何故ここに?
「で、その悪魔が何の用だ?」
聞くと、イロハ?が答えてくれた。
「・・・・・・悪魔界から追放された」
・・・・・・追放?
「お前は一体何をしたんだ」
「・・・・・・分からない」
「分からないのか!?」
一体何をしたんだ。
「んで?僕に何の用なんだよ?」
「・・・・・・貴方の家に泊めてほしい。一年でいいから」
ちょっと待とう。一年は長いぞ?
「・・・・・・一年の約束で追放された」
追放に約束があるのか・・・・・・。
このように(色々あって)、色葉は僕の家で暮らす事になってしまった。
どうも、ハルです。初めての小説なんで、おかしいところがあるかもしれませんが宜しくお願いします。あ、でも本は結構読んでるんで経験値と想像力は無駄にある←