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魔法の本を手にしたら  作者: ふりまじん


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表紙


「時影ええええ。なんかさ、地獄の底から完読できずに処分した英文の本がうめいてるぅうう。」

作者は渋い顔でタブレットの魔法の本を見つめていた。

「幻覚です。忘れてしまいなさい。」

私は冷静に答えた。

「でも、このままじゃ、エタる予感がする。モーゼが海が割れるのを感じるより確かな感じが込み上げてるぅ。」

作者は真剣な顔でタブレットを見た。

「大丈夫ですよ。今回は人生初の電子書籍なのですから。それに、これで読めないようなら、他の作品が完成しませんし。」

私はため息をつく。この枠のPVは割といい。チャレンジ企画。「やってみた」は割と万人に人気がありますし、英語の書籍を格好よく読んでみたいというのは作者の世代の共通の夢でした。

確かに、日本人が英文を読むのはとても面倒ですが、電子書籍は簡単に翻訳してくれます。(ネットを繋ぐ必要はありますが)

それに、現代、電子書籍のユーザーとしては薄い中高年の販促は企業としても魅力があると思います。

これから視力も弱くなりますし、この辺りでも電子書籍は好きに文字の大きさをカスタマイズ出来ますし、中高年の読書環境については色々と知りたい所でしょう。

「それは分かるわよ。それに、投稿した限りは、いい感じで終わらせないといけないわ。確かに、著作権の切れた作品を扱うのは誰でも出来るけれど、英文の翻訳をコピペして投稿、収益狙いとかは面倒になると思うから、いい感じのテンプレを作ってからじゃないと終われないわ。」

作者は渋い顔になる。近年は小学生と思われるネットのトラブルも多いらしいのです。

著作権でのトラブルなんて、保護者だってなかなか対処できない金額になる恐れのある問題です。

誤解はされないようにしなくては。

「そうですね。でも、だからと言って、表紙を見て唸っていても始まりませんよ。基本、表紙につく題名は『』でくくるなりすれば表示は可能ですから。まずは取り上げませんか?」

私は作者を応援した。なんだかPVも頂けてますし、あとはなんとか本の内容に進んでしまえは話は始まるに違いないのです。

「でも、ここが悩みどころよ。大体、これからどうやって話し始めるのか、そこを間違えると途中で嫌になるのよ。まずは、ローマ字問題よ。」

「ローマ字問題???」

「そう、ローマ字。これが難問よ。思えば、私、ローマ字を見るからよね亡くなっていたんだと思うの。」

作者は真剣に語った。が、私は、私は申し訳ないのですが爆笑しました。

英字の書籍をローマ字を見ないで読むなんて、そんなトンチ話のような事、どうしろというのでしょう?

「笑わないでよ。もう。でも、ローマ字が出てくると萎えるんだもん。読むのが面倒だし、そして、ああいった学習本ってさ、今日の単語、みたいなのがあって、私、あれが苦手なんだもん。」

作者は怒った。でも、私も自分をどうにも出来ません。

「はぁ。すいません。それにしても今日の単語ってなんでしょう?」

「ほら、あるじゃない、1話が終わると、重要な単語が最後に説明されるでしょ?

今日の単語『Naw』今という意味です。みたいなの。あれ、なんか1話の雰囲気が一気に冷めるのよ。」

作者は紙にいたずら書きをしながら文句を言う。

「Nawではありません。Nowです。」

私は作者の落書きの横に書き足した。

「すいませんね。おバカで。もう、だから、嫌なのよ。日本人って、ローマ字を覚えてから英語を入れるでしょ?ついでに、カタカナ表記が変わるしさ、頭が混乱するのよ。」

作者は文句を言いますが、Nowはほぼ、日本語として世間で認識されています。

「そうですね。でも、アルファベットもローマ字も避けては通れませんよ。」

「わかっているわよ。でも、統一は出来るわよね?決めたわ。私、カタカナで統一するわ。題名も、カタカナで書くことにするわ。

最近は、発音を重視するとか、個人の聞こえ方で書き方が変わるみたいだけれど、私は、私の聞こえたように書いてゆくわ。

思ったのよ。なんで日本人が英語が下手なのか。それは、英文を読むといろんな無駄な情報がついてきて混乱するからだと思うの。」

作者は眉間に皺を寄せて話し始めた。

「そうですね。ローマ字、も、発音も、ありますから。」

私は努めて笑わないように気をつけた。

「うん。それに、英語の文法とか、面倒なものを説明しようとしたりするのも萎えるのよね。あんなの書いてあっても頭に入らないもん。」

作者は自慢げに言いますが、当時、あの対話の本を買って英語を使いこなせるようになった学生は割といたと思います。

「では、どうしますか?」

私は無駄に話すのをやめた。

「わからないけど、まず、私が嫌なことはやらないでやってゆこうと思うわ。」

「アルファベット表記ですね。」

私はそう言って、どうにも我慢ができなくて笑ってしまいました。作者はそんな私を不機嫌な顔で見ていました。

「そうよ。もう。でも、カタカナの表記も、色々と言われるんだろうなって思うわ。

駅って、ステーションだけど、ステンションとも言う人がいるし、でも、これ、間違いとか言われるのよね。まあ、これだけ日本語の誤字をばら撒いてるから、まあ、気にしないことにするわ。

発音するのも恥ずかしいけれど、書くのも少し恥ずかしいのよね。なんか、間違ってるかどうかがわからない事って、不安になるんだけれど、まあ、いいわ。まずはタイトルから書いてみましょう。」

そういって作者はカタカナで書き始めた。


『ブックオブザ・サクレッドマジック・オブ・アブラメリン・ザ・マギ』


「カタカナにすると、長いわね。」

作者はため息をつく。

『この本は聖魔法。大魔術師のアブラメリンの』日本語だとこんな感じでしょうか。

作者は題名を並べてため息をつく。

「まあ、ゆるゆるはじめよう。」

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