ジュール・ボア
作者は元気に序文を読んで固まってた。1人の人物が新たな展開を持ってきたからです。
「全く、こんな謎解きみたいな設定はいらないのよっ。私、早く読み終わりたいのに。ジュール・ボアって、一体。」
作者は固まっていました。私は温かいコーヒーをミルクたっぷりで作者に渡しました。
「まあ、飲んでください。」
私の言葉に、作者は私をじっとみて、それから、黙って頷いてコーヒーを飲み始めた。
ジュール・ボア
この人物は、この名前で検索してもアパレルのサイトばかりがヒットする謎の人物でした。しかし、アルファベットで検索すると、正確な名前が飛び出てきました。
アンリ・アントワーヌ・ジュール=ボア
ボアについての日本語の記事は私達は見つけられませんでいたが、別の人物が登場するのです。
ジョゼフ=アントワーヌ・ブーラン
ブーランはフランスの司教で悪魔崇拝者と噂された人物である。
「なんなのよっ。ここに来て悪魔崇拝者が登場するなんて。アブラハムの中世の夢と冒険の話はどうなってるのよ。」
作者は頭を抱える。
「無視、しましょう。ええ、ボアはメイザースの友達で、アブラメリンの書を書を書くのに協力した1人にすぎません。」
ああ、面倒な。私は知らんふりをしたくなってきました。
「こんな、派手な人物を無視できないわよ。もう。序文で名前が出るんだから。悪魔崇拝者って、なんだろうね。もう。すごいな。ナチュラルにこんな人物の名前が飛び出てくるんだもん。
しかも、ブーランって人が侯爵と呪術戦をしたんだって。呪術戦だよ?ラノベかよ。」
作者の口が悪くなってきます。
「ラノベを書いているのは我々なのですけれど。ね。」
私は作者を見て苦笑しました。さすが世紀の大魔術師です。すんなりとは読ませてはくれないようです。
「ふふ。そうね。ラノベとしてはいい展開よね。私がもう少し、なんとか出来れば良かったのに。」
作者は自暴自棄にそう言った。
「ですから、もう、そういうのは考えずに、普通に話を読みませんか?」
私は少し心配になる。ここで見切りをつけられなければ、長い物語になってしまいまいそうです。
「そうも行かないわ。だって、メイザースはこの人たちにアブラメリンを紹介されたようだから。アブラメリンって、そんなに有名な人物なの?都市伝説的な??」
作者は私に問いますが私に分かるわけもありません。




