始まり
物語の始まりは、どんなものでもワクワクするものです。それが私の、作者と一緒の私の物語というのなら浮かれないわけにはいかないです。
まずは自己紹介を。
私は時影と申します。私はWEBで小説を書く私の作者のストーリーテラ。
物語を作るアシストをしています。
今回は他のキャラと競り勝ってこの枠を手にしました。
ああ、嬉しい。
最近は他の作品にかまけて私の出番が無くなってきましたから。
私は、なんとなく小説入会したけれど、PVも伸びないし、誰にもかまってもらえない作者が、独りぼっちの寂しさや不安を私を作って自分を励ましながら、なんとか完結させようとした作者によって作られました。
でも、WEB生活も8年目、そろそろ小説を書くのにも慣れて、想像の友達は必要無くなって来たのでしょう。
作者の成長は嬉しくまありますが、少し寂しくもあります。
少し、いいえ!とても寂しい事です。
そう、私はいつまであの方の側にいたいのです。
失礼しました。私の話はこれくらいにしましょうか。
これから始めるのは、この有名な魔術師マグレガー・メイザースが翻訳した奇書『アブラメリンの書』の英文を作者と読み込む話です。
我々は長年の活動でいただいたギフト券で本を買う事にしたのでした。
著作権の切れた海外作品は電子の世界では安価に売られる事があります。
それを見つけた作者が、資料価値のある本を読みながら説明する、読者へのアピールを兼ねたチャレンジ企画を思いついたのです。
「すごいよね。一年で100円とかどうしようと思ってけれど、使えるものね。アブラメリン、英字の古本だと1万円くらいするじゃない?そして、本物の本人が書いた『アブラメリンの書』なんて田舎の古本屋じゃないもんね。それを手にする時が来るなんて!信じられないよね。
体感、6千円ぐらい儲けた気分になるし、何にしても電子書籍のいいところは翻訳機能があるって事よ。」
作者は浮かれていました。
さあ、舞台を作りましょう。そして、私は作者を待つのです。
部屋は洋風で、ウッディな雰囲気に。外は冬景色。深い雪が遠くまで続くそんな光景をチョイスしました。
暖炉には薪を。そして、近くにはフカフカの絨毯と英国製の赤いフエルトのクッションを並べましょうか。
さあ、私の作者がやってきます。
なんて素敵な事でしょう。




