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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


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第6話 お互いに譲れない

 すごい、ハンバーガーのファストフード店が高級レストランのようだ。竹之内さんはフォークとナイフを使ってハンバーガーを食べる様はかなり上品でまるで高級レストランにいるようだ。


「やっぱり別次元の人なんだな……」


「何がです?」


 やば、声に出ちゃっていたか。情けないから本人に伝えるつもり無かったんだけど。


「いや、所作というか、何か気品があるな〜って」


「何を言ってるんですか。戸松君と一緒でただの高校生ですよ」


 それはそうだけど。でも例え同じ学校でも住む世界が違うという事はあるんじゃないのかと思う。だが、そういう彼女の顔は少し怒っている様に見えた。


「ごめん。不快にさせるつもりは無かったんだ」


「はい。分かりました。では、ちょっと私と他愛もない話でもしませんか?」


「他愛もない話って?」


 もしかして、私に面白い話をしろよって言われているのか?いや、竹之内さんがそんな事を言う訳ないだろと心の中の自分にツッコむ。


「昨日、他の学校の女子高生達が大きな声で笑いながら話していてびっくりしました。それでどんな話をしているのか気になって話を聞くと、どうやらその子達は彼氏や好きな人の話をしていたんです」


 どうやら、恋バナをしたいという事か?え、それ、俺で良いのだろうか。今まで彼女なんていた事無いんだけども。十五年生きてきて彼女出来た事ない俺と恋バナをして楽しんだろうか。だが、まあそれをご所望ならしてみるか。


「そういうのが気になるってことは竹之内さんは好きな人とかいるの?」


「おりません」


 竹之内さんはニッコリ笑ってそう返事をする。この話、このままだと終わっちゃうんだけどいいのだろうか。


「逆に私がお聞きしたいです。同じクラスの溝口さんと随分仲が良さそうに見えますけどお二人はお付き合いを?」


「え?いやいや、アイツは友達だよ」


 急にぶっこまれてビックリした。もしかして俺達ってそう見られているってことか?男女でちょっと話をしてたらそう見えるだなんて早計だぞ。


「そうなのですか?いつも仲良さそうに話していて羨ましいなと……」


「えっ、それってどういう?」


 え、まさか、俺の事が好き?いや、まさかの溝口が好きとか?あいつ、スポーツ万能だし女子から人気出てもおかしくないもんな。俺が尋ねると竹之内さんは首をブンブン振った。


「え、えっと、お二人で楽しそうに話してて良いなと思っただけで深い意味は……」


「なるほど」


 正直、俺達より楽しそうに過ごしているクラスメイトなんていくらでもいると思ったがまあ、別にいいか。俺達はその後、眼の前のハンバーガーをたいらげる事にした。


「では今後、どのようなお店へ行けば楽しいのでしょうか?」


「ん?ああ、高校生が遊びに行くような所ね。う〜ん、カラオケ、ボウリング?ゲーセン。カフェとか、遊園地、水族館とか?」


 遊びに行くような所を取り敢えず、羅列してみたがこれで良いのだろうか。すると竹之内さんは目をキラキラさせて興奮していくのが分かった。


「わ、どれも行ったことのないものばかりです!!私、全部行きたいです!!」


「ぜ、全部?」


 今、行った所、全制覇するつもりか?まあ、すぐにではないだろうけども。そうなると俺の小遣い事情では厳しいな。竹之内さんのお小遣い事情は知らないがまあ黒いカードが全て解決してくれるのだろう。


「そうなると、俺はかなり金銭的にきついなあ。期間を空けてくれれば助かるかな」


「いえ、朝も申し上げましたが戸松君には払って頂く必要は無いですよ」


 竹之内さんは当然ですと全く引く気がないようだ。だがそうはいかない。


「いや、それは駄目だ。友達として俺も自分の分は自分で出す」


「いえ、それでは……」


 竹之内さんは苦い顔をして見つめる。なるほど、自分が誘っているんだから私がお金を出すのが当然だとでも思っているのだろうか。


「竹之内さんは知らないかもしれないけど、普通の友達だったら、奢ってもらったらそれは一つ借りになっちゃうんだ」


「借りに?」


「そう、だからその分俺も返さなきゃいけない。そういうのは俺、嫌なんだ」


「それを言うなら私が戸松君を誘うのも借りです。だからお金くらいは私が出すと……」


 おおう、竹之内さんも意外と強情だな。伊達に天下の竹之内グループの社長令嬢じゃないってわけか。仕方がない。


「男子っていうのは女子に遊びに誘われただけで嬉しいから借りではないんだよ……」


「はい……?」


 え、俺カッコいい事言ったつもりだったんだけど、もしかしてこれ全然カッコよくないのか?


「ふふっ」


「え、もしかして俺、笑われた?」


 竹之内さんはふふっと声を出して笑っている。口元を押さえて笑うだけで何か上品なの凄いな。


「やっぱり、戸松君は今まで私が会って来た人とちょっと違いますね」


 そりゃあ、竹之内さんの周りって超お金持ちみたいな人ばっかりだろうし、俺みたいな一般人は珍しく映るのかもしれないなと思った。その後は俺達は楽しく学校生活について笑いながら話し合った。

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