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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:
第二章

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第56話 新たなお嬢様?

 あの遊園地から早一ヶ月と少し。七月になっていた。あの後も色々あった。


 まず、溝口は部活を辞める話だったがどうやら籍は置いているらしい。そうすれば公式戦などが出られるからだそうだ。溝口は部活に出ないのだから正式に退部したいとお願いしたそうだが部長や顧問の押しにより断りきれなかったらしい。


 そしてテストも帰ってきたが俺が学年一位、竹之内さんが二位と何とか俺の面目躍如だったわけだ。更に山王さんは竹之内さんに負けたので俺や他の人に迷惑をかけないよう約束させていた。


 それ以外だと溝口と竹之内さんが俺への好意を隠さなくなったなどがある。そのおかげでクラスの奴らから更に避けられている。


「は〜」


「私達と話してる途中でため息なんていい度胸じゃない」


「何か嫌なことでもありました?」


 俺がため息をすると隣の溝口と近くの椅子を借りて俺の隣にいる竹之内さんが俺をじっと凝視する。俺は見る場所が無くて机にうつ伏せる。だって夏服になって二人を見るのが何か恥ずかしいんだよ!!


 夏真っ盛りという事で当然、制服も夏服になった。ブレザーがなくなってワイシャツ一枚の女子って何かジロジロ見たら失礼になる気がするの俺だけか?


「ほら、うつ伏せてないで私を見なさいって」


「うぐ」


 溝口は俺の顔を無理やり起こして溝口の顔の正面に向ける。


「ちょっと、私も見てください」


 かと思えば俺の頭をグリっと竹之内さんがいる方向に回される。首から異音がしたが気にしないことにする。


 とそんな事をしたら教室の扉がガラッと音を立てて開けられる。何だと思い扉を見ると金髪の美人が立っていた。


「え、あの人誰?」


「知らないの?あの子、桑原由香里くわばら ゆかりちゃんっていうモデルだよ」


「学校で見たこと無いんだが」


 あれだけ美人で派手な金髪なんて絶対忘れないと思うんだけど。


「何か、撮影が忙しいとかで学校休んでたらしいよ。でもとうとう学校来られたんだ〜」


 いやいや、もう七月だぞ。いくら忙しいからってそんな登校しなくて良いもんなのか。まあ芸能人って登校不定期になっても許される事があるって聞くし平気なんだろうな。俺は桑原さんの圧倒的なオーラに気圧されて目が離せない。他の男子も同様なようだ。


「何、見とれてんのよ」


「峻君?」


「痛い痛い」


 何故か俺の両頬が溝口と竹之内さんによって引っ張られる。俺の頬が取れちゃうって。そんな事をしていると桑原さんは誰とも会話せず一番後ろの端の席に座る。そういえばあそこの席ずっと空いていたな。


「あんた、桑原さんとも仲良くしようとしてるわけ?」


「はあ?いや、彼女は俺みたいなのと話すのとか好きじゃないだろ」


 今だって誰とも話さずにポツンと座っているし雰囲気だけでも人と関わるのが好きそうじゃない……ように見える。その後、授業が始まってからも偶に見ると退屈そうに黒板を見ていた。


 そうして放課後になった。溝口と竹之内さんと太田さんは俺の席に集まる。


「ごめん。峻!!」


「え?」


 いきなり溝口が俺に謝ってくる。なんだなんだ?


「今日、私達三人で女子会っていうか〜。仲間はずれとかにする気はないんだけど……」


 ああ、なるほど、女子三人だけで何処か遊びに行こうってことか。まあ、男がいたら話し辛い事や行きたい店などあるんだろうな。


「了解。まあ俺も家で勉強した方良いしな」


「学年一位がムカつくけど、まあそういう事だからまた今度遊びに行こうね」


「はいはい、いってらっしゃい」


 三人は俺に手を振りながら教室を後にした。まあここの所、三人と放課後過ごすことが多かったしまあ良いか。そんな事を考えていたら俺の後ろを桑原さんがさっさと歩いて教室を出ていく。そうだ、俺もさっさと帰ろう。


 鞄を持って教室を出る。そういえば以前、竹之内さんと一緒に行ったきりハンバーガーショップ行って無かったな。食べたくなってきたし一人で行こうと思い立ったので行こうっと。


 偶に食べたくなるんだよな〜と思いながら外を歩いているとすぐ目当てのハンバーガーショップが見えてきた。そして店の前で金髪の女性が複数の男性に囲まれているのを見つける。


「ねえ、君可愛いね。モデルとかアイドルとかなのかな?」


「俺達、これから遊びに行くんだけど君もどう?」


 話が聞こえてしまったがどうやらナンパみたいだ。こんな所でするなよと思ってチラッと女性を見ると桑原さんが泣きそうな顔で固まっているのが見えた。そして桑原さんは俺に気付いて助けてと懇願するよな表情を見せる。その瞬間、俺はその連中の方に向かう。


「あれっ、どうしたの?」


 俺はわざと明るく桑原さんに手を降って声を掛ける。桑原さんはその瞬間、素早く俺の背後に立って俺の背中にしがみついた。


「ちっ、男連れかよ」


「まあ、そりゃ可愛かったら男ぐらいいるだろ。アイツ、ダサいけどな」


 ナンパ野郎たちは案外大人しい連中の様で素直に引いてくれた。まあ去り際に俺の事を馬鹿にされたがまあ事実だし良いや。


「桑原さん、あの人達行ったよ」


 俺はしがみついている桑原さんに声を掛ける。女の子が急に集団に話しかけられて怖かったのだろう。


「お、おおきに。助かりました」


 ん?関西弁?

何も決まらないまま始めます。



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