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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


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第37話 謎が残る。

「じゃあ、勉強始めましょうか」


「は〜い」


 竹之内さんの号令で俺達は勉強を始める。すると溝口はいきなりピタッと止まる。


「溝口、どうした?」


「いや、何処からやれば良いか分かんない……」


 こいつ、それくらい自分で考えろと思ったがまあ対策は考えてある。俺は各教科のノートを取り出して溝口に渡す。


「ノート?」


「先生がテストに出るだの、ここは重要だといった所を赤ペンだとか色を変えてある。そこを優先的に覚える為に自分のノートに写せ。それだけである程度の点は取れるはずだ」


 各教科の先生達はテストに出そうな所はある程度、授業で教えてくれる。まあ溝口はあんまり授業聞いていないだろうからこれをやるだけでも成果が出るだろう。


「あ、ありがとう……」


 溝口は困惑しながらもノートを受け取って自分のノートに写し出した。


「漫然と書くだけになるなよ。覚えにくいなら口に出しながらでも良いから」


「峻、お母さんみたいだね……」


 コイツ、滅茶苦茶失礼だな。今ノートを取り上げてやっても良いんだぞ。そう思ってノートを取り返そうとしたら自分の物だと抱え込んできやがった。


 ていうか俺がノート使えないし単語帳でも覚えるか。テストの範囲、割と広いから面倒なんだよな。俺は赤シートと単語帳を使い覚える事にする。チラッと竹之内さんと太田さんを見ると黙々と取り組んでいる。流石、優等生だ。その後は皆静かに勉強に取り組み始めた。


「ねえねえ」


 しばらく経った後、溝口が話しかけてきた。スマホで時計を見ると一時間経っている。そろそろ飽きてきたのだろうか。


「ここ、意味がよく分かんなくて……」


「ああ、そこはちょっと前の構文と同じだ」


 飽きたと思ったら分からないからと質問してきた。こいつ、普段の授業態度の割には集中してるな。そりゃフェンシングで優秀なんだから集中力はあるはずなんだから普段からそれをやりなさい。


「なるほどなるほど」


 溝口はこちらの勉強スペースの覆いかぶさって質問してきている。ふと気付いたが態勢の関係上、俺と溝口の顔の位置が滅茶苦茶近い。心臓が高鳴るのを感じる。俺、まさか溝口にドキドキしているのか?


 緊張を紛らわす為に視線を変えようと、ふと正面の竹之内さんが見たらニッコリ笑顔で俺達を見つめている。こわっ!!


「お二人、近くありませんか?」


「え〜、教えてもらうんだからこれくらい普通だよね」


 溝口がそう煽ると竹之内さんの持っているシャーペンがパキッと二つに折れた。それを見ていた太田さんが「ひいっ」と悲鳴を上げる。シャーペンってあんなに簡単にぶっ壊れるんだあ。


「それなら私も分からない所があるんで教えて頂けませんか?」


「う〜ん、この位置からだと教え辛いなあ」


 長テーブルは幅があり向かい合っている俺達に距離がある。


「やはり私がそちらに行くしかありませんね♡」


「いやいや、それじゃあ太田さんが」


「私は大丈夫ですよ……」


 太田さんが苦笑いしている。そうはいってもそれじゃあ可哀想だ。あ、そうだ。


「じゃあ、俺と太田さんが隣になって溝口と竹之内さんが隣に慣れば良いんじゃ?」


「は?」


「峻君、頭が湧いているんですか?」


 竹之内さんから信じられない罵倒が飛んできて思わず泣いてしまう。竹之内さん頭いいんだから溝口に教えたら一件落着かと思ったんだけど変だったか?


「戸松君、それはちょっと……」


 太田さんからもこいつ、信じられないといった目で見られる。俺はいたたまれなくなる。


「ちょっとトイレへ行かせていただきます」


「逃げた……」


「ハア……、出て左の方向進んでいけばありますよ……」


 三人から白い目で見られるのが辛いので一時退散させてもらう。俺は部屋の外へ出て言われた通り左側に進む。廊下はかなり長かったがトイレはすぐ見つかった。


 その後、トイレを済ませて元の部屋に戻ろうとした時だった。


「あれ、さっきの可愛い男子だ」


「はい?」


 後ろを振り向くと竹之内さんのお母さんが立っていた。うわっ、本当に美人だな。これがお母さんだなんて信じられん。


「今、ちょっと時間貰っても大丈夫?」


「は、はい。大丈夫ですよ」


 テスト勉強でこの家を使わせてもらってるので断るわけにはいかないだろう。


「ふふっ、私の部屋に来る?」


「は、はい?」


 いきなりこの人、何言ってるんだ?俺はビックリして固まる。


「冗談冗談」


 彼女はケラケラと笑う。俺をからかっているのはすぐに分かった。竹之内さんとあまりに性格が違うようだ。


「いや、会ったときにも言ったけど美帆が男子を連れてくるのが初めてだからさ。気になって」


 ああ、なるほど。俺を警戒しているということか。まあ確かにいきなり男子を連れてきたらビックリするよな。


「俺達は別に……」


「分かるよ。付き合ってないんでしょ?でも美帆がアナタを気にしてる」


「そりゃあ、俺達友達ですから」


 俺の返答を聞いて彼女はきょとんとしている。え、俺って変なこと言ったか?彼女は俺をまじまじ見つめてポンと手を叩く。なんだ?


「なるほどなるほど。そういう事か〜」


「?」


 一体、何だろう。俺は意味が分からず首を傾げる。すると彼女は俺の肩にポンと手を置く。


「まあ、分からないってのも仕方がないけどさ。それじゃあ周りの人を泣かせる事になるかもね」


「はい?」


 彼女は言いたいことだけ言って俺と反対の方向に去っていってしまった。一体、今のは何なんだったんだ。

この話不評だったら話修正する可能性はありまぁす!!


もしよろしければブクマや☆、いいね、感想いただけると幸いです

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