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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


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第27話 竹之内さんからのお誘い

 溝口に何度もため息をつかれながら並んで教室に行く。教室に着くとワイワイと生徒達の話し声が聞こえてくる。教室の中をよく見ると竹之内さんと太田さんが話しているのが見えた。


「あっ、戸松君、溝口さんおはようございます!!」


「お、おはようございます」


 二人は俺達に気付いたのか挨拶をしてきた。俺達も「おはよ〜」と返して二人の元へ行く。


「お二人が揃って登校するなんて珍しいですね」


 竹之内さんはニッコリ笑いながら問いかけてきた。まあ、いつも溝口は朝練で早いから一緒になることは無いからな。


「べ、別にそこで会っただけだから!!」


 何故か溝口は焦って弁明している。意味が分からん。そんなに俺と一緒に来たのが恥ずかしいのだろうか。


「まさかお家から送り迎えなんてされてはいないですよね?」


「してません!!」


 溝口は気をつけの姿勢で固まっている。お前、竹之内さんの事ビビりすぎだろう。俺達に優しい天使のような人だぞ。まあかといって溝口も可哀想だからフォローしてやるか。


「本当だよ。校門の近くで会ったんだ」


「戸松君がそう言うなら本当なんでしょうね」


 いや、そう過度に信用されても怖いけどね。さっきまで疑ってたのに溝口と俺とで対応が違いすぎる。竹之内さん、溝口の事好きじゃないのか?俺は首を傾げる。


「溝口さん、今度女子会というものをしてみたいです」


「いいね〜。こんな男なんて放っておいて何処か遊びいっちゃおうか」


 かと思えば以前より仲良さそうに話もしているし仲は良さそうだ。あと溝口、こんな男とは何だ。全く。そろそろ朝礼の時間なので俺と溝口は自分の席に着こうと歩き出した瞬間、俺の肩にポンと手を置かれた。何だと思って後ろを振り向くと、竹之内さんの顔がすぐ近くにあった。


「へっ、た、竹之内さん?」


「戸松君、後でお時間よろしいですか?」


「お、おう」


 竹之内さんはシッーと人差し指を口に当てている。その可憐な姿に俺は一瞬見とれてしまった。俺はハッと意識を保ち了解の意味を込めてサムズアップしておく。そうして自分の席に戻ると訝しげな溝口が隣に座っていた。


「なんだよ」


「ふん、べっつに〜」


 もしかして今のやり取りを見られたのか?と思ったがほんの一瞬の出来事だったし気の所為か。


 その後、朝礼が終わり竹之内さんが教室の外へ出る。もしかして話って今することかと思って外へ出ると竹之内さんが教室前の壁に寄りかかっていた。


「竹之内さん、どうしたの?」


「あっ、戸松君急にすみません」


 俺は全然問題ないよと返事をして竹之内さんの言葉を待つ。一体、何の用だろうか。教室内でしたくないということはまた何処かに出かけたいという事か。


「今週末からテスト期間に入りますよね」


 なるほど、話がしたいってテストの事かと納得する。俺達四人で勉強会する話の事だろうか。


「なので、私達が何処かへお出かけ出来るのって今日明日くらいですよね?」


「そ、そうだね。土日俺が断っちゃったから……」


「それは良いんです。戸松君も特待生として大変なのは分かりますし」


 どうやら、テスト期間の前に出かけたいという事か?まあ、テスト期間中って緊張感凄いし今のうちに遊んでおきたいよな。


「おっけー。太田さんとか溝口は忙しいだろうけど一応聞いてみる?」


「い、いえ、出来れば私達二人で……」


 うん?俺達二人で遊びに行きたいと?二人がいると何か困る事でもあるのだろうか。俺だけに相談したいとかかな?もしかして俺ってかなり信頼されているのか。


「分かった。俺達二人で行こう。で、どっか行きたい所でも?」


「私、プラネタリウムに行ってみたいです……」


「プラネタリウム……」


 正直、プラネタリウムなんて小さい時に親と行った事があるくらいだし楽しそうだな。ただ、プラネタリウムってカップルとかで行くイメージがあるんだけど良いのかな?


「プラネタリウム良いと思うんだけどさ……」


「はい?何か懸念でもありますか?」


「なんか、プラネタリウムに男女で行くとなんかそういう関係に見られたりするかもよ?」


「そういう関係とは?」


 ああ、竹之内さん鈍くて俺の意図が伝わらん!!俺は必死に頭を回転させて考える。俺からカップルに見られるかもよ?なんて言ったら、凄い気持ち悪いよな。どうしよう。俺を見る竹之内さんは不思議そうに首を傾げている。正直にいうか。


「だ、だから周りの人からカップルに見られるかも知れないよ?」


「戸松君は嫌なんですか?」


「俺?いや、全然嫌じゃないよ」


 そりゃあ、竹之内さんほどの美少女が隣にいたら鼻が高いってもんよ。だけど竹之内さんの隣が俺は見劣りするよなあと思う。


「じゃあ、良いじゃないですか。私はそういう目で見られても気にしませんよ」


 竹之内さん、周囲の目なんて関係無いってことか。やっぱりカッコいいなあと思うのだった。

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