表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/34

第19話 ちょっと女子〜、そのオーラしまって

「はい!!」


 今日、竹之内さんと本音で話し合えた事で更に距離が縮まった気がする。俺達は向かい合ってふふっと笑い合う。そして俺達はプレートにあるものは食べ終わった。


「そういえばここにある料理、全部は食べられないんだけど」


 テーブルの上にはまだ多数の料理が残ってしまっている。俺が無理をしても全ては食べ切らないだろう。


「ああ、大丈夫ですよ。持ち帰ってスタッフのおやつにしますので」


「それなら良かった」


 てことは竹之内さんの家で雇っているスタッフ達はここにある豪華食材をまかない感覚で食べられるという事か。それは良いな。


「良いね。俺も将来、竹之内さんの会社受けてみようかな」


「ふふ、幹部待遇でお待ちしておりますね」


 いや、ガチガチの縁故採用じゃん。何時になるか分からないけど新卒がいきなり幹部になったら会社が大荒れするぞ。


「それか私のお婿さんになります?副社長に致しますよ」


「はは、竹之内さんも冗談上手くなってきたね」


「……、そうですね」


 なんだ、その間は。竹之内さんの家に俺が割り込むなんてこと出来るわけ無いでしょうが。それに竹之内さん俺のこと、友達として見てるんだから勘違いするような事言わないで!!


「山王さんの家の会社だけは止めてくださいね」


「あそこグループ会社とかも多そうだし可能性が無いわけじゃないんだよな」


 なんなら知らぬまま、系列の会社に入社とかしそう。しかし竹之内さんは本当に嫌そうな顔をしている。本気で入って欲しくないみたいだ。


「そうなったらうちが引き取りますのでよろしくお願いします」


 竹之内さんの顔はマジだ。どんだけ嫌なんだよ。まあ、嫌いというよりはライバル視しているって感じか。それにしても山王さんか。ああも気性が荒いと周囲の人も大変そうだな。


「まあ、俺達高一なんだから気が早すぎるけどね……」


「それはそうですね」


 俺達は笑い合う。そうだ、俺達は高校一年生なのだ。将来の選択肢として色々な可能性があるのだ。こうして時間になったみたいで港に戻る事にするそうだ。


「夜になるとクルーザーから見る景色が綺麗なんですけど。そんなに遅くなるのもご迷惑でしょう。またの機会に……」


「そうだね」


 正直、高校生の俺がクルーザーから絶景を見て面白いかと言われれば微妙ではあるけど。まあでも竹之内さんが言うのだ。本当に綺麗なのだろう。


「今度は溝口や太田さん達と一緒に行きたいね」


「あら、私の前で他の女子の話ですか?」


「え?」


 え、溝口と太田さんって俺達の共通の友達だよね。何で竹之内さんの背後からゴゴゴとオーラが出ているんだ。顔は笑っているが目が笑っていない。


「冗談ですよ」


「良かった〜」


 その割には竹之内さんのオーラが収まっていないんだけど大丈夫か?まあ、冗談って言ってるし平気か。


「お二人とも、可愛いですもんね」


「いやいや、竹之内さんも可愛いじゃん」


「えっ」


 そりゃそうだろう。女性を比べるものではないだろうが竹之内さんの美貌は校内随一だろう。勿論、溝口、太田さんも可愛いし人気があるのは間違いない。


「本当ですか?」


「ええ、自分の人気に気が付いていないの?」


 謙遜かと思ったが、どうやらそれだけでは無いらしい。自分の人気は全部家柄だけだと思っていたのだろうか。


「だって昔から告白とかされたでしょ?」


「それはそうですけど……」


 何でかは分からないがまあ、自分の持つ魅力に気付いてもらえたようで何よりだ。こんな話をしていると船の動きが止まった。どうやら到着したようだ。


「ほら、竹之内さん降りるよ」


「は、はい!!」


 竹之内さんは何故かぼーっとしていたみたいで俺の後ろをついてきた。俺達は運転手やシェフの人などにお礼を言って外に出た。


「今日はありがとう」


「いえ、面倒をかけてしまったお詫びなので」


 俺達はリムジンに乗った後、話し始めた。竹之内さんは俺の家まで送っていくと言ってくれたが流石に遠いから学校近くの駅まででと逆にお願いをした。


「あの帰る前に一言頂いてもよろしいですか?」


 一言頂くってなんだ。俺が何かを言えばいいのか?


「あ、あの、先程のように私の事を可愛いともう一度言って頂きたいのです」


「へ?」


 え、マジかよ。さっきは会話の流れで自然と可愛いと言えたけどもう一回言ってくれってかなり恥ずかしいんだけど……。


「駄目でしょうか?」


「い、いや、全然!!」


 竹之内さんがショボンとしてしまったので俺は決意をする。今日はご馳走になったわけだしそれくらいはやらないと駄目だ。


「た、竹之内さんは可愛いよ……」


「……」


 これで良かったんだよな。竹之内さん黙っちゃったんだけど。まさか怒らせちゃったとか?いや、言われた通りにやったよな。


「ふふっ、良いものですね。ありがとうございます」


「あ、ああ、喜んでくれたなら何よりだった」


 その時の車内はどこか不思議な雰囲気が漂っていた気がする。

もしよろしければブクマや☆、いいね、感想いただけると幸いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ