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冒険者ギルドの受付嬢 ~勇者の一人っ娘は受付嬢~  作者: 鯵 みなと@沼津平成_ファンタジーアカウント
ヴォレイシアの庭
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第0話 閑話 おとんの本望

「なぁ、ヴォレイシア」


「何」


「父さんはな、お前に受付嬢勇者に、なって欲しかったんだ」


「……え?」


「でも、お前を見て確信したんだ。『ダメだった』って」


「…………(微かな呼吸の音)」


「だからこそ、父さんは、お前が『受付嬢勇者』を志した時、すっごく嬉しかったし、すっごく自分の育ての悪さを悔やんだ。だから——。あんな大声出して、ごめんな」


「ううん」


「じゃあな」


「うん。バイバイ。——おとん」


 軽い苦笑が聞こえて、闇は徐々に溶けていった。

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