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第4.5話 決意
「そらみろ! お前に受付嬢勇者なんか無理なんだ、ヴォレイシア!」
おとんの高笑いを軽く聞き流しながら、あたしは新しくできた平手打ちの跡を軽く撫でる。脳が暴れるくらいに、それは痛い。
「っていうかまず、受付嬢勇者ってなんだ!?」
病室の白いベッドにて。あたしの隣でジーンが、ペコペコと頭を下げている。そんなに、下げなくていいから——!
あたしの願いは、流れ星に命中しかけたが、スンデのところで流れ星によけられた。
「……」
あたしは、モリ突きに失敗した熟練のダイバーに想いを馳せた。そんな人を知らないけれど、多分どっかに入るだろう。