Method36:END OF DOGMA1
タイトルバックイラスト:西山りょう
その昔、かにがRPGツクール2000で制作したゲームの小説化!
ゲーム版のメッセージや内容を抽出したものを再構成し、西山さんが小説化を担当しました。
エンドレス・ロード関連作品。
https://ncode.syosetu.com/n7077gj/
ユニオンの集会の当日。
6時前に起きた3人は、神崎の部屋に集合して道順と装備の確認をした。
円はハンドガンとマガジンをセーラー服の下に隠し、神崎はアタッシュケースに円のマガジンと探索用の携帯パネルを入れて蓋を閉じる。
由香は『奇跡の力』があるので無装備のままである。
3人は神崎の車で都市管理機構の建物の裏手にある巨大な浄水場へと向かった。
浄水場には神崎のIDカードを使い中へ入る。
そこは大量の水で溢れかえっていた。
由香は口に手を当てて遠くを見回した。
「す、すごい……! まるで湖みたい……!」
神崎が持ち込んだワンタッチ式のゴムボートを展開する。
全員が乗り込むと神崎が小型モーターエンジンのスイッチを入れた。
「END OF DOGMA。
広大な地下世界において都市管理機構も近付くことの出来ない不可侵領域。そこがユニオンの本拠地だ」
「見えてきたぞ……!」
円が遠くを指差す。
目を凝らす由香に神崎が説明する。
「もともとは大都市の巨大な地下貯水施設だ。あの中心にある小島のような場所が施設への入口だ。上陸するぞ」
8分程で小島に到着した3人は島の中心にある扉を見つけた。
その扉は地面にあり、3人で開くと電灯が点いた。
覗くとはしごが見える。
「私が先に行く」
そう言うと円が中へ入り、次いで由香、神崎と降りてゆく。
しばらくして踊り場のような場所へ出ると、そこから先は長い階段がのびていた。
無言のまま3人が進む。
コツ、コツ、という靴音だけが反響する。
階段を降りきってしまうと、次は長い廊下に出た。
30分ほど歩くと、通路は突然壁に突き当たった。
壁には小型のエレベーターが備えられている。
怪しむことなく神崎がボタンを押した。
「ここのエレベータから第1層の中央会議室まで行ける」
円は腕組みをして小さなエレベーターをしげしげと見た。
「組織の規模に見合わぬ狭い入口だな」
「門は狭く、奥は果てしなく深い。研究と同じか」
チン。
小さく音が鳴ってエレベーターが到着した。
さっさと乗り込む円と神崎に向かって由香が訊く。
「あの……大丈夫かな? 普通に入っちゃって……」
「問題ない。もともと神崎はユニオンのメンバーで私もエージェントのすり替えIDを持っている。奴らの暗号も全て解読済みだ。
響、お前は私達に連行された体を装えばいい」
「う、うん」
由香が乗り込むとエレベーターの扉が閉まり、スルスルと地下へ降りてゆく。
「ここから先は、出たとこ勝負だな。慎重に行くぞ」
神崎の言葉に円と由香は身を引き締めた。




