Method11:由香の明晰夢?1
タイトルバックイラスト:西山りょう
その昔、かにがRPGツクール2000で制作したゲームの小説化!
ゲーム版のメッセージや内容を抽出したものを再構成し、西山さんが小説化を担当しました。
エンドレス・ロード関連作品。
https://ncode.syosetu.com/n7077gj/
由香はチェック柄のタイルの床に立っていた。
周囲を見渡すと、遠くはモヤがかかったように何も見えない。
あるのは、アーチ型の門のようなオブジェがいくつか続いているだけだ。
「……あれ? ここは……?」
由香はオブジェに向かって歩き始めた。
「……もしかしたら、私の夢の中かな?」
キョロキョロ見回しても床面とオブジェ以外のものは見当たらない。
「でも……なんとなくここ、見覚えがあるんだけど……」
いくつかアーチ型のオブジェをくぐり抜ける。
「あっ……時計がある」
続く次のオブジェの柱に大きな木の振り子時計が見えた。
近寄ってみると、あることに気づく。
「あれ? この時計、私の腕時計より3分進みが早いよ……?」
そこまで確認すると、急に世界が真っ白にになった。
「う……う~~~~ん……」
ショートボブの前髪をかき上げて目をこする。
意識がはっきりしてくると、いつもの自分の部屋のベッドに横たわっていた。
「……ちょっと変な夢だったかなぁ?」
ぶつぶつ言いながら着替えを始める。
シャツに緑のチェックスカート、シャツの上から紺色のベストを着るとドレッサーの前に座る。
髪を梳かしながら朝ごはん代わりのカロリースティックを食べて、トレードマークの黒いピンを2本髪に挿した。
「これでよし、と……」
由香は鞄を手にして階段を降りた。
「行ってきま~~す!」
それだけ言うと玄関のドアを開けて外に出る。
学校へ向かう途中、由香は近くの雑木林で仲のいい後輩の姿を見かけた。
「あ、佑実子ちゃんだ。何をしているのかな……? そんな所で……?」
「あっ、響先輩! えへ……ちょっとアーチェリーの練習をしていました!」
「そ……そうなんだ……」
佑実子はふわふわのセミロングの髪を揺らして由香の元へ駆け寄った。
「響先輩、一緒に学校へ行きましょう!」
「うん」




