表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/22

7.就活します!

コボルト村を出発して半日で王都まで到着した。

王都はにぎわっていてこれぞ首都って感じだ。

何よりもアニメやゲームでしか見たことのないケモ耳の女性、ドワーフみたいなハンマ―を持った女の子、耳が長いからエルフに見えるけどなんだろう?

とにかくこれぞ異世界って感じだ。

街並みはレンガ造りの中世ヨーロッパみたいだった。


「コガネさん? ここの宿屋にしましょう」


アリスさんが宿屋を探してくれたみたいだ。


「二部屋空いてますか?」


「すみません。今予約でいっぱいでして一部屋しか相手なんですよでもベッドは二つあるのでお連れ様と一緒に泊まれると思いますよ」

「今はエルフの国のお偉いさまが来ていてどこも同じような状況だと思いますよ」

「そうですか。コガネさんどうしましょうか?」


俺個人としては全然オッケーだけどさすがになぁ。


「いや私はいいですけど。アリスさんはいやですよね?」


「いえコガネさんが良ければ私は一緒でも構いませんよ」


えっいいの?


「じゃあここにしましょうか。他を探し回って部屋が埋まっても困りますしね」


これなら紳士的に対応できたのでは?


「実は一人で泊まるのも不安だったので、コガネさんが一緒なら安心です」

かっ可愛すぎる。

「ではこの鍵をお使いください。お二人にお渡ししておきます」


部屋に入ると思ったより広い。

これならば二人でも十分なスペースだ。


「では明日ギルドに行ってコガネさんと私のお仕事を探さないとですね」

「そうですね。何か仕事があるといいんですけど」

「大丈夫ですよ。コガネさんとても仕事熱心ですし頭もよいのですぐに見つかると思います」

「今日はお弁当を作ってきていたのでそれを食べて寝ましょう」


なんとアリスさんがお弁当を作ってくれていたようだ。

これからも一緒に生活ができると思うと未来が明るいように思う。

幸せすぎて何かありそうで怖い部分もあるが。

明日は就活頑張るぞ。


~王都ギルド前~


「ここがギルドです。 受付がありますのでそちらへ行けば教えてもらえるはずです」

「ありがとうございます」


さて、前の職場以来の就活だな。こっちの就活って何するんだ?


「すみません。仕事を探していまして」

「はい。ではこちらに記載事項ありますので記入いただけますか?」


めちゃくちゃ美人の受付さんに案内してもらう。

犬耳なのかふさふさなものがぴょこぴょこしている。

もらったのは履歴書みたいなものだった。


主な内容はこんな感じだ

何族ですか? えっと確か人族だったか。

読み書きはできますか? できる。

魔法は使えますか? 使えない。

働く時間帯に希望はありますか? いつでも問題なし

戦闘はできますか? できない

最後に特技はありますか? 計算ができる


「できました」

「ありがとうございます。ではこちらの石をもっていただいていいですか?」

「あなたはこの内容に嘘偽りはありませんね?」

「はい」

「はい。問題ないですね。では石に番号が書いてありますので教えてください」


石を見てみると数字が書いてある。魔法なのかこれで仕事が決められるのか。


「4510です。」

「4510? その番号は……少々お待ちください」


なんだろう犬耳の受付さんが突然びくっとしたかと思うと奥に行ってしまった。


しばらく待っていると先ほどの受付の方と一緒に眼鏡をかけた耳のとんがったエルフのような女性が出てきた。


「お待たせしました。面接を行いますのでこちらへお入りください」


きりっとしたいかにも仕事ができますオーラ半端ない人に案内される。


「4510でしたね?」

「はい」

「お名前は?」

「コガネといいます」

「コガネさんですね。計算等ができるとのことですがこちらの数字の計算をしていただけますか?」


手に持った紙を見ると筆記試験のようだ。


「わかりました」


早速筆記試験とか全然心の準備もできていなかった。


~問題~

1個100スーのリンゴが500個売れたリンゴは1個50スーで仕入できている。

本日の利益はいくらになる。


えっめっちゃ簡単だけどこんなものなのだろうか。

スーの単位がよくわからないけど円のようなものだろう。

これは25,000スーで引っ掛けも何もないだろう。

答えを書いて面接官にわたす。


「正解です。計算も問題ないようですね。石の加護を疑うわけではないですが念のためでしたすみません」

「では、明日からギルドの書記をお願いいたします」

「書記は初めてなのですが大丈夫でしょうか?」


なんかすごい職業に就いた気がするんだけど大丈夫だろうか?


「大丈夫です。石の加護もありますし、あなたには素質があります」


石の加護ってなんだよ……。

あの石で企業とマッチングできるってことかな。


「では明日9:00からまたこちらの部屋までお越しください」

「わかりました。ありがとうございます。これからよろしくお願い致します」

「失礼します」


部屋をでる。

とりあえず面接は合格だったようだ。

書記っていうとなんか書く人なんだろう。

4510で驚いていたけど結構珍しい職業なのかもしれないな。

何か軽くご飯でも買って宿屋でアリスさんを待っていようかな。


王都でもなんとか就活が成功した!

まぁどんな仕事であれ前の職場より悪いことはないだろうし楽しみだな。

コガネの職場第2部はじまります!!!

お読みいただきありがとうございました。


新たな職業は書記これはこの異世界ではどういう意味を持つのか……4510意味はわかるね


感想、レビュー、ブクマ、評価、よろしくお願い致します。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 複数箇所でアリスの名前がコガネになってます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ