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プロローグ



ルルブス王国。この世界に存在する国の中でも頂点に君臨する超大国。そんな国から約30kmほど離れた場所にはある有名な迷宮があった。


その名はデウス迷宮。その辺りには人の気配どころかほかの生き物の気配もない。


それもそのはずこのデウス迷宮はルルブス最強の冒険者でさえもその禍々しいオーラに萎縮と言われるほどの超高レベルな迷宮なのだから······





デウス迷宮の最深層、何百年の年月を経てもなお劣化せず、ところどころがぼんやり光る不思議な石でできた薄暗い道、決して半袖半ズボンでいようとは思わないひんやりとした空気が漂うそんな中を歩く1人の少年がいた。


もっとも年齢的には全く少年ではないのだが。


「あぁ〜〜〜マ·ジ·でつまんねぇ〜〜〜」


髪は短めで黒にところどころ青が混ざり、瞳は海を思わせる綺麗な水色。肌は日に当たってないせいなのかとても白くその体を黒のズボン、黒のインナー、黒のコートで覆っている。


この少年に見えるのはゼノス。

この迷宮の主だ。

年齢は軽く300歳を超えている。


そんなゼノスの前方に四足歩行で白く美しい毛並みと強者の風格をあわせ持つ虎の魔物が現れた。


-白虎-

レベル200

『全属性耐性』『魔力波』『即死毒』

『縮地』『障壁』


ゼノスの持つ魔眼が瞬時にその魔物の情報を教えてくれる。


ちなみにルルブスでトップクラスの実力を持つ冒険者達が単独で撃破出来る魔物のレベルは80程度と言われている。


それより120もレベルを上回っている常識外れの魔物を前にゼノスは

---ただただ口笛を吹いていた


白虎はその姿に腹を立て『縮地』を使ってゼノスに一気に肉薄する。


ゼノスに動く様子はない。そして白虎がゼノスを引き裂こうと右腕を突き出しそれがゼノスの体に触れる直前、白虎の腕は無数の刃に切り刻まれ無くなっていた


動揺する白虎の瞳に映ったのはまるでゴミを見るかのようなゼノスの目だった。


途端に白虎の背筋に悪寒が走り、白虎の体が反射的に後退、そのまま走り逃げ出した。


だがゼノスにとってはそれは動いていないも同然の速さだった。


一秒にも満たないうちに白虎のもとへ追いつき走った勢いのまま左腕を横薙ぎに一閃、白虎は自らの右腕と同じ末路をたどることになったのだった。


これがこの迷宮主の日常


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