国際成人力調査とはなんでしょう?
はい、黒井です今日は短めにさくっと書いてみます。
書いた理由は簡単で感想できちんと理解していない方が居たので、もしかして誤解している方が他にも居るかも?と感じたからです。
国際成人力調査とはどういうものか簡単に説明すると、OECD加盟の24の国と地域(日、米、英、仏、独、韓、豪、加、フィンランド等 )が参加し、16歳~65歳までの男女個人を対象として『読解力・数的思考力・ITを活用した問題解決能力』の3つを調べて、同時に情報の精度上げるために受けた方の背景である年齢・性別・学歴・職歴等のデータを集めた調査です。
グローバル化や知識基盤社会の変化が著しいので、先ほど挙げたOECDに加盟国の雇用を確保し経済成長を促す目的で国民のスキルを高め、各国の成人のスキルの状況を把握し、各国の政策に役立てる目的で始まったと言われています。
調査結果は各国成人の3つのスキル状況を把握することによって、社会経済への影響やスキルの向上に対する教育訓練制度の効果やあり方、各国における学校教育や職業訓練など今後の人材育成政策の参考として期待されているようです。
ちなみに結果としては平成23~24年行われた調査ではに24の国と地域の中で、平均では結果で最高得点を出していて、読解力(296/500)数的思考力(288/500)でそれぞれ1位を獲得し、ITを活用した問題解決能力ではコンピュータでの調査を受けなかった方が居るので35%で10位ですが受けた方は高位の問題では1位だったと言う結果で、参加地域での平均点1位という結果になります。
そして出される問題を簡単に例を挙げると、新聞や回覧板の意味を理解する能力や日常でスーパーで買物をするときに値札を見る力、自動車で燃費からガソリン代を計算するとか簡単な図形の問題、ITを使った検索や入力などの問題で、これって学校の勉強というより日常で使うような応用問題であり普段から慣れ親しんでいれば簡単だけど、あまりやらなかったり知らなかったりするとちょっと面倒という問題の集まりです。
ですので中高年は新聞を理解するときに使うグラフの問題や読解は良い点数でITは悪い、若年層は逆の傾向がある、女性は値札を見るのは慣れているから得意だけど、燃費からガソリン代を計算するの苦手で、男性はその反対の傾向があると言うような、学校の義務教育とは少し違う正に日常で使う経験や応用力を見る問題の塊で、義務教育と全く違う部分を調べているので基礎学力はあまり関係ありません。
ご本人からも色々な知識を教えるのが良いのでは?とご意見を頂いたので簡単に解説を入れて説明してみようと思いました。
新聞や文化科学省が公開している程度の知識ですので、内容等を詳しく知りたい方は例題が見れますので一度目を通すのも良いかもしれませんね。
参考リンク
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/Others/1287165.htm