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超吸水シート、その続編

超吸水シート

作者: さきら天悟

「やった!

ついに完成した!!」


男は拳を強く握った。


「日本人の奴らめ、悔しがるだろうな」


彼は米国人、高分子ポリマーの研究者だった。


「これで戦争が無くなるかもしれない」


彼は、日ごろ中東の争い、アフリカの部族対立に心を痛めていた。


「これで、十分食糧が確保できるはずだ」


彼が開発したのは、画期的な保水力を持つ吸水シートだった。


「これなら砂漠で作物ができる」


砂の地面にこの吸水シートを埋めると、その保水力により、

わずかな水でも作物ができるというわけだ。


彼は小さなシート辺を口に入れた。


「それに人体にも無害だ」


彼はゴミ箱に吐き出す。

そのシートは数倍に膨れていた。

彼は舌を動かた。

ツバをすべてシートに持って行かれてしまったのだ。

彼はツバで口を潤し、ゴクンと飲み込んだ。。


実は、この変な行為が彼の研究をはやめたのだ。

吸水力を直に感じることができるからだった。


「今日は日本食を食い尽くしてやる」


これまで、さんざん日本に苦杯を味合わされ、

日本へ脅威を感じていた。

今日は日本食を食い倒して、勝ちどきを上げようという腹だった。


「これでこの分野の研究も打ち止めだ。

日本人め、アメリカの底力、

いや恐ろしさを感じただろう」


彼はシートを取り上げ、頬ずりした。


この時、彼はまだ日本人の恐ろしさを知らなかった。





超吸水シートが完成し、数年が経った。

彼の製品は、水が少ない砂漠などで活用された。

いや、世界各国で普及した。

ライバルの日本さえも輸入していた。



彼はパソコンに食い入っていた。

そして、呟いた。


「日本人は恐ろしい」


彼は呆れるように、侮蔑するように、

尊敬するように、感心するように動画を見つめた。



『この超吸水シートを丸めます。

そうすると作業しやすいです。

そして、卸し金ですりおろします。

そしてひき肉に混ぜ、コネます・・・


ハンバーグの出来上がりです』


出来上がったハンバーグにホークが入る。

大量の肉汁があふれた。


「日本人は恐ろしい」


彼は日本人の食を追及心に敬意以上に恐れをいだいた。


彼はパソコンを見つめる。


ホークに刺さったハンバーグが口に運ばれた。


彼はその映像を見て、ツバを飲み込んだ。

『家事えもん』の高野豆腐をすりおろして、

ハンバーグに入れるのを見て思いつきました。

ちなみにサイゲンのファンです。

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