第6話:地球と異世界の時差。
雨の日はのんびりしたいな~。
シャルロットは数日前はアメリカに住んでいて
日本の最新作ユニバーステイルオンラインがしたくて父親を説得して母親がいる日本の高校に編入してきたらしい。
(3人も行動力にビックリ。)
予約購入者のリストに上がりいざヘッドギアを着けてプレイしたが言葉の壁が立ち塞がった。
「なぁるほどな。そこで本と喋ってる俺たちならと付けてきた訳ぇか。」
「はいですわ。もし断られたらと怖くなり、だけどヒントがあればとの葛藤してるうちに…覗き見していましたわ。」
3人は成る程と頷いた。
「それってヘッドギアをよぉ交換するだけで対処できねぇのか?」
すぐさまファルトがダメ出しした。
「それは無理かもな。このゲームは日本語をベースに作られていて予約発売する前に海外のユーザーは日本語翻訳版ヘッドギアの購入をあらかじめ申告するように公言してるから交換は難しいぜ。さらに予約購入者8000人以外にヘッドギアが店頭に並ぶのは未定とも公言している。」
「でも何かぁ、この世界にはさっきの魔法みたく便利なのが物であるのかぁ?」
オリジンがレイザーに答えた。
『ホッホッホッ。レイザー君や。無ければその物作ってはいかがかのぉ?
運命的な事もあるが…実はある生物からの素材で作るイヤリング 聖音の祈りがあれば一部を除きほとんど聴き喋り自由になる。
条件は2つ。1つは錬金術師が必須。
もう1つはある生物 ハイボイスベアを倒し拡声器を獲得する事じゃな。そいつは近くの森に棲みかにしとる。』
3人は活気に沸いた。
「オッシャャッ!おもしれぇなこの世界は!!気分もアガるアガる!」
「成る程。後はクマを倒せるかだな。…フッ、いい感じだな。」
オロオロと周りを見ているシャルロットにトールが話した。
『何かねぇ。話せるイヤリングがあるんだってぇ~。良かったねぇ。』
するとシャルロットがトールに抱きつきみんなにお礼を言った。
「皆さま…ありがとございますの。ありがと…ございますのぉ~。」
『シャ、シャル…ロットさん。くっ、くるし…い、フニャッ~。』
トールはファルトの一声で助かり、シャルロットは謝った。
それをカッカッカ!と笑うレイザー。
オリジンはその光景を見て以前は楽しかった旅路が浮かんだ。
(…懐かしいのぉ。セフィ、レウスの旅は笑いが多かった…。)
オリジンが空を見ると夕方になりそうになっていた。するとポーン!とアナウンスが4人鳴った。
『ユニバーステイルオンラインをご利用のプレイヤーにお知らせがございます。
今からプレイ開始から約1時間の経過をお知らせいたします。
次に今、プレイしている方は約10分後強制的にログアウトいたします。
その理由につきましては大型なアップデートを行いますので次にプレイする時間は約24時間後となります。
尚戦闘中にログアウトした場合アイテム、素材、お金等は一切入手不可能になるためご容赦くださいませ。
アップデート終了後、説明のアナウンスを流しますのでご静聴してくださるよう御願いいたします。』
アナウンスが終わりオリジンが四人に尋ねた。
『今、音がしたのじゃが、何かあったのかの?』
どうやらオリジンにはアナウンスの声は聞こえないらしい。
「どうやら一時的にゲームをログアウトしなくてはならなくなった。オリジンさんが言う地球に戻ります。またすぐにこっちに来ますけどね。」
ファルトはオリジンに説明した。
『何と!地球にお主達戻れるのか!?』
オリジンは驚きを隠さずに答えた。
「私達はゲームのプレイヤーですので。ところでオリジンさんはプレイヤーでは無いのに何故「地球」を知ってるのです?」
シャルロットから疑問がオリジンに投げかけられた。
『…ワシは昔は地球に住んでおった。本ではなく人間としてのぉ。確か…19××に交通事故で死んだかの。
今は訳あって本になっとるがここでは以前も人として死んでおる。約150歳生きたわい。』
オリジンの経緯に4人驚きを声を荒げた。
「はぁあぁぁ!ちょ、人間?ウソだろぉそれ‼」
「えっ、オリジンさん…本当に何者なんだ?」
『リアルにぃ、別の世界なぁの?はわわわぁ~。』
「ひっやぁぁ~何なの?夢?」
オリジンがさらに聞く。
『お主達は何年にきたのじゃ?』
「20××年」と四人同時で答えた。
『なっ、何ともはや…地球とユニバーステイルにその様な時差が…。ムッ!なんじゃ?』
4人に突然ブザー音がなりふわりと光り姿を消した。
3人は気付くといつも透の部屋に座っていた。
「ははは…ウェブオーシャンって…なんだろうな。」
隼人の問いには2人は答えられなかったが、透が重い空気を吹き飛ばした返事をした。
『何だかんだねぇ、今までぇ最…高に楽しくなぁい?』
ワクワク感一杯にして隼人と零士に話した。
「…カッカッカ!確かによぉ。こんなゲーム、いやリアルは気分がメラメラMAXに燃えてぇらぁ!」
零士もアドレナリンが身体中に巡る勢いがあった。
「俺も久し振りに…武者震いしたぜ。いいぜ!いいぜ!このリアルは。透、パソコンここに置くから明日も来るぜ。」
また明日3人で透の部屋に集まる事が決まった。その次の日…。
天崎高校に編入してくる女性が…シャルロットだった。
零士は別のクラスでいないが透と隼人は同じクラスで驚きをながら交互に顔を合わせると透の顔に柔らかい波が襲った。
「it isn't believed that you can meet you again Thor!」(トール。またあなたに会えるなんて信じられない!)
隼人はつぶやいた。
「世間はこんなに狭いのか?はははっ。」
またシャルロットに抱きつかれぐったり倒れる透を見て笑っていた。
アップデートも完了。オリジンは自分に何ができるか悩んでいた時ついにあの赤い奴と遭遇!果たして!
次回もよろしくです。