第5話:チームトライデント始動。猫人族の正体は実は…。
最近火事が多い。火の用心。
3人は草原に着くとワクワクした表情を浮かべていた。
「早速モンスターをガツン!と昇天だぁぜ。」
「まずは俺とレイザーで敵と戦う。
トールは見て確認してくれ。その後、トールを混ぜてフォーメーションを見つけよう。」
『この世界ってさぁ~パラメぇーターてなぁいのかな?』
3人は困った顔を浮かべていたらオリジンが答えた。
『パラメーターならあるぞい。ファルト君や、武器を持ってステータスを見るのじゃ。』
ファルトはロングソードを持ってステータスを見た。すると最初見ていたステータスの画面が変わっていた。
ファルト ソードマン レベル1 体調精神○
力 110 +10 アイテム 技
守り105 +5
俊敏 80
魔攻 80
魔防 75
運 60
ファルトは成る程と納得した。
『つまりのぉ。武器を手にする事で戦闘行為の画面に移るわけじゃよ。ホッホッホッ。』
オリジンが言うと後の2人も確認した。
『なぁるほど~。能力の違いわぁジョブだろうねぇ。』
トールは言うとオリジンは頷く。
『ウム。上位の職業に就くことで能力もアップじゃ。武器も強い物を得る事でもアップするぞい。ほれ、早速モンスターのお出ましじゃ。』
オリジンが言う先にウサギぽい丸いモンスターが現れた。
『この草原に出るモンスターのラッピーじゃよ。』
説明するや否やウサギとは思えないギザギザな歯を剥き出しでレイザーに襲ってきた。
レイザーは不意を突かれガードの体勢を取った。レイザーの腕に歯が当たるより先にファルトの剣がラッピーを切りつけた。
「ちっ!とっ、悪りぃ油断しちまったぜ。」
ラッピーは血が出てるがすぐに臨戦態勢を取りレイザーに襲いかかった。
「嘗めやがって!だぁぁりあぁぁぁ!」
ラッピーの飛び噛みつきよりさらに高く宙に交わし素早く後ろに着地するなり身体を左にひねりながら低い体勢からの右ストレートをラッピーに直撃させた。
ラッピーはボンっと煙に巻かれながら消滅した。
するとレイザーからポーンとなりnew skill get!とアナウンスが鳴った。
レイザーが確認する。
掌手波 消費MP30 前方複数の敵に対して至近距離で受けた敵と同時に近くの敵も弾き飛ばす。
閃光拳 消費MP10 直撃後、相手が少し怯む。レベルが上がる程効果が長くなる。
「おっ、2つかぁ。」
髪の毛を手で整えて言った。
「俺も1つ覚えたぜ。」
ファルトも技を覚えていた。
抜刀 消費MP0 味方がダメージを受ける前に相手を切る、刺すと少し怯む。
「援護のスキルか。便利だな。」
『ホッホッホッ。なかなか優秀じゃの。ほれまた来たぞい。ラッピー2体にチキチキ1匹じゃ。』
『よぉ~し!ボクも戦うぞぉ~。ラッピーはボクとファルトでチキチキはレイザーに任せるよぉ。』
「ニワトリがぁ!ちょこまかと!」
チキチキは左右に動き翻弄するがレイザーに動きを読まれ、まわし蹴りで消滅。トールも動き見てロッドをハンマーのように叩きつけ勝利。ファルトも楽々倒した。
『ホッホッホッ。良い良い。アイテムやお金もドロップしておるから確認もするのじゃぞ。』
3人はステータスの画面を確認すると確かにアイテムとお金が増えていた。
レイザーが両腕を2人の首にまわして小声で喋った。
「どーも視線がする…誰かなのかは知らねぇが気分悪りぃ!取っ捕まえてぇから宿屋に向かってくれ。」
二人は頷き、オリジンは少し驚く。
(ホォ!気付いたか。身体能力も高い上に危機管理も獣人族顔負けじゃな。)
オリジンも気付いていたが、先にレイザーが感知していたのには感心していた。
村に戻り宿屋に入り2階の角の部屋にレイザーから順々に入った。ワイワイと中で話すなか猫人族の女性がトール達の入った部屋戸に耳をつけて聞いた。
『今ねぇ~。聞き耳たててる人ぉわ。残念だねぇ。分かりやすくぅてね。』
トールがわざとらしく聞こえるように言うと
女性はドキッ!としてその場から逃げようと前を向くとレイザーが目の前で笑っていた。
猫人族の女性は観念したかのように床に正座させられていた。
黒髪にどこか大人びておりついつい視線が際立つ大きい胸にもレイザーは気にせず怒号を浴びせた。
「さぁて!俺らの事をチラチラ覗き見ぃした理由聞かせてもらおうかぁ!」
レイザーが捲し立てるとファルトが静止した。
「レイザー。ヤミ金かお前は。相手は女性だぞ。」
知るかぁ!と怒りながらそっぽ向いた。
女性が泣きながら謝った言葉が驚いた。
「…I'm sorry you is book speaking…」
「ちょ、ちょっと待って!えっ?」
ファルトが女性を喋るのを止めた。
3人がまさかの英語にビックリした最中トールの胸にもたれ掛かっているオリジンが呪文を唱えた。
『調和』
すると女性の喉元が一瞬光り消えるとオリジンが女性に語りかけた。
『ホッホッホッ。お嬢さんや。言葉がわかるじゃろ?話して見るんじゃ。』
「…あれっ?ウソ!?言葉がわかる!何で?あの…私の言葉はわかりますですの?」
『わかぁるよ~。良かったねぇ。』
トールはのんきになにも無かったかのように喋った。
『ホッホッホッ。この世界には言葉が通じん奴もおるからのぉ。』
オリジンが堂々と話しているとファルトから
「喋ってもいいですか?」
『さっき英語で「本と喋る」なぞ言う当たりもう隠してもムダじゃよ。』
女性がはっ!と気付き名前を言った。
「私、シャルロットですわ。アメリカから日本に転校して参りましたですの。」
何とまさかの帰国子女がゲームに参加していたのだった。
帰国子女の猫人族の女性 シャルロット。シャルロットもパーティーに加わり夕方になるとアップデートのお知らせが。
しばしオリジンと別れ地球ヘ。すると待っていたのは…。
色々出揃ったら全員のステータスを書き出します。