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師匠は異世界知識本!?  作者: 消しゴムシール
第1章 始まりの村 出逢い編
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第0話:【プロローグ】本になる前は異常知識欲者。

初投稿です。よければよろしくです。

19××年 寒気が強い冬の2月。

白浜 元(しらはまはじめ)の事俺は普通の家族四人暮らしのいよいよ大学受験が迫る高校生3年の事であった。


(はじめ)の机には志望校の問題集や過去問の予習プリントの勉強する物は無く樹木や動物の育て方や物やアウトドアの作り方、学び方などなど多数の受験勉強に関係ない物がほとんど書棚も含め並んでいた。


この男は家族や学校の人達から浮いた存在であった。学歴はトップであり先生が彼に教わる始末、さらに誰もやりたがらない生き物係りや清掃係りを積極的に進んでこなすなど正しく変わり者であり学友からは「歩く辞書」、「異常知識欲者」など陰口では呼ばれていた。


家族は両親とも出稼ぎで夜にしか帰らず2つ上の姉は大学の寮暮らしで家には不在。まさに夜以外は一人暮らしである。今日も家の帰り道本を読みながら歩いていた。すると朝方には居なかった道に机とその上に人の頭ほどの水晶玉が乗ってあっていかにも占い師が座っていた。通り過ぎようとすると占い師に止められた。


『………ムッ、若い方何やら不吉の事が起きておる。気よつけなされ気よつけなされ………』


「不吉ですか?」と聞き返すとさっきまで無色透明な水晶玉が赤黒く変化していた。


(はじめ)は気味が悪く思い早歩きでその場を離れ本に目が行き家のすぐ近くの曲がり角を曲がった瞬間、強い衝撃と共に意識を失った。






………頭の中で微かに声が聞こえた。

『ぉ…ぃ……きこ……え…るか…聞え…とるか…?』

意識が少し良くなってきた。


『その様子だと意識が戻ったようじゃな。白浜元(しらはまはじめ)よ。わしはとある星で色々創造しとる神様じゃ。』


神様?何を言っているんだ?ここは何処だ?


『ここは死者の道じゃよ。今はその途中でわしに止められておる』


(はじめ)は何が何だか理解に苦しんだ。


『お主は先程曲がり角でスピードオーバーのトラックに跳ねられて骨は折れ内臓が破裂してしまい魂として死者の道を歩いておるのじゃよ。』


ようやく理解ができた。改めて神様と名乗る方に話しかけた。


「俺は…死んだのか。占い師の言葉は当たっていたか。」


『あの占い師はわしが地球の神に頼んだ間者じゃよ。お主も本を読まずにいれば命助かったものを…余程の知識欲の塊じゃの~』


姿形見えない声だけの神様だが奥歯に引っ掛かった物言いで語ってきていた。


「あの…俺に何かさせるために止められたのですか?」


『うむ、察しが早くて良い。お主わしが作った星の世界で第二の人生を過ごしてみないかの。』


(はじめ)はポカンとしながら聞いていた。


『わしは死者の中で知識に深く貪欲な魂を探しておっての。偶然お主を見つけたのじゃよ。』


「あの…その星は…どんな場所ですか?」


『その場所は機械は無く剣と魔法が当たり前にあり地球で言う魔物やドラゴン、妖精などなどが住まうふぁんたじい(・・・・・・)?な場所じゃよ』


元は絶句しながらもどこかウキウキした感情が込み上がっており聞き返した。


「そのような星を何故作られたのか訪ねても」


神様は「待ってました!」と言わんばかり答えてくれた。


『無論、わしが好きじゃからよ。地球の人々が作るイメージや創造力は素晴らしい~。じゃがわしにもできぬ事がある。』

元は言葉の意味を察し答えた。


「つまり…その星の文化や歴史、魔物やドラゴンがどんな事ができるのかありとあらゆる「知識」が知りたいのですね。」


『賢きは言葉要らずじゃの。無論断ってもよい。死者の道を行けばまた新たに転生されるじゃろう。ワシの作った星に行ったとしても長く生きるかはたまたすぐに死ぬかもしれん……。もうすぐ死者の道が閉じてしまうので決意をくれぬか?』


足元の道が徐々に透明になってきていた。しかし元の気持ちは決まっていた。


「俺は変わり者とか異常知識欲者などバカにされ、友達や家族では浮いた存在でした……本当は困ってる人の助け船に成りたかった。

俺は地球では(・・・・)失敗したけどその星では助ける…いや!人を照らし導く者に成りたい!!!」


(はじめ)自身これほど強く望むのは生と死を体験して始めての事であった。その言葉を聞いた神様はやんわりと答えた。


『あいわかった。お主を連れて行こう…。ワシの見込み通りで良かったわい。それにお主の事は誠に気に入った。もしワシの作った星で命が尽きたのであれば必ずお主にまた会おう…。さぁ!時間じゃ……行くぞい‼』


(はじめ)の身体は白く輝く光に包まれ上へ上へと昇って行った。


上の方から眩しい光りが射し込み眼を開けた。見知らぬ草原に見知らぬ山々、澄みきった空気が冷たくも身体に伝わって実感した。

「この場所が………異世界なのか。」


静かにしゃがみ緑広がる草をむしった。


「本物の肌触り…ムッ!あれは湖?」


近くに湖があり歩いて近くに向かった。水は濁り無く透き通っており魚が優雅に泳いでいたのを見た矢先、水面に光り反射して(はじめ)を映した。


「あれっ、いつの間に…ローブ?ポケットが硬い何だ?」

(はじめ)はあまりにも見た世界に圧倒され今着ている服に注意が向かなかったがローブの内側に手を入れて引き出した。


「これは…本とペン?紙が挟んであるな。ふむ。」


『わしの作った世界はどうじゃ?なかなか面白いそうじゃろう。わしからのプレゼントとしてこの世界の名前から始まり全ての名称を授ける権利を与える。その本永久に無くならない魔法を付与しておるしインクがいらずのペンも授けるでのぉ。後わしからはもう1つ授ける。お主の名前じゃ。白浜元(しらはまはじめ)はもう死んだからのぉ…。


これからは【オリジン】と名乗ると良い。


これからお主の眼で、足で、名前を付けて旅するのじゃ。

明るき良き人生を……』


神様からの手紙を小さく折り、本の表紙裏にポケットがあり入れた。

「……この世界に名前か……。スケール大き過ぎだし、俺に新しくもらった名前がオリジン(原初)か~。…書くか。」


本の最初に自分の名前を書き込むと目の上にオリジンと文字が浮かび上がった。


「なるほど!この本に書き込めば瞬時に文字が浮かび上がるのか。」

さらに色々書き込み整えた。


「よし!できた。それにしても何て神秘的な世界なんだろう。よしこの世界をユニバーステイル(万物の物語)と付けよう。」


白浜元(しらはまはじめ)事改めオリジンとして旅が始まった。











色々アイデア見つけて幅広く書き込みます。

読んでくださりありがとうございます。

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