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超幻影リアディウム!  作者: にわとり・イエーガー
アトランティス編。
71/89

テレス・アリスト。そしてアストラガロス。

 プラテニウスより、鬼業より、知明より、アトムより。


 誰より強い、本物の地球最強プレイヤー。


 テレス・アリスト。シルエットは、アストラガロス。




 勝たなければ、未来は無い。あるいは、自分達は生かされるかも知れない。それでも、イデアは再利用行きだろう。


 そんな事はさせない。私とアトムが、絶対にやらせない!



 勝つ!!!




 開始!



 大層なやる気だ。


 アヴリオからも、容易に見て取れる気迫。


 だが、本気になったからと勝てるものでもない。そこまで、私は甘くない。



 あなたのデータは有り難く頂戴しましょう。それで、終わり。大丈夫、人間は我らが導きましょう。


 全ては、ロボットが決めてあげます。幸せに満ちた新世界を、お楽しみ下さい。




 アストラガロスの主武装は、カノン。それを手動で動かし、一瞬千撃を実行する。


 通常、シルエットの武装は、オートで動く。常人に、大筒や弓の撃ち方は分からない。だから、そこら辺は自動で処理出来るよう設定してある。何より、オーバーコートへの転用を考えた際、宇宙空間で手動は、理に適わない。完全オートでなければ、無為。


 ここまで言った上で、テレスのカノンは、全てが手動。トリガーを引く、狙いを付ける、そう言った常識的な動作だけではなく、カノンの全部品の動作がマニュアル。簡略化されたシルエットのカノンのパーツ総数は、わずか68。その68部品を、分解する恐れを取り除きつつ、超加速し、発射。ゆえに、テレスの武装には、待機時間が発生しない。オートではない、それ即ち、リアディウム側が設定した法則が存在しない。


 分かりやすい話、スナイパーライフルの威力を、通常の遠距離火器の「重さ」で実現出来るわけだな。


 そう。手動化の真の利点は、重みを消す事。高火力遠距離武装を用いる際、必ず生じる待機時間。それを無くし、連発可能にした。


 知明などの現実でも強いタイプのプレイヤーの接近速度は、遠距離火器の攻撃チャンスを徹底的に削る。それへの対策だ。



 そして結果的に、これは拠辺無交との相性が良かった。1秒に千回の砲撃を可能とした、普通の試合では強過ぎて使いにくいレベルの技にまで成長した。


 完全ヴィジョン特化のシルエット。そして、ブラツォと同じく、オーバーコートとの連携を前提としたユニット。そのため、実験的な武装が豊富に用意されている。




 問題点は、たった1つしかない。目の前の敵に、一切通用していない事だけだ。




 アトムが教えてくれたアヴリオの弱点。


 攻撃性が薄く、装甲強度もそこまで高くない。もし装甲が常識外れの堅さなら、アヴリオならわざと受けるはず。


 アヴリオには、速攻で決めるつもりは全く無いのだから。


 こちらを観察している。テレスは、そう判断した。



 その代わり、食らわない防御性能は宇宙1だろうがな。




 それでも、私が決める。私とアストラガロスなら、何とか出来る。




 まず、撃たない。生半可な攻撃は、通じない。カノン・総流でさえ捉えきれないのだ。アストラガロスの通常、必殺問わず、攻撃は効きはしない。


 ゆえに、アレを使う。


 ・・・勝手に使うと、怒られるかな?




 高火力型シルエットにも関わらず、全武装を軽くしているので、動作自体は軽快だ。流石に、格闘タイプや軽火器タイプには敵わないが。



 拠辺無交を使わず、接近。既に見せてしまっているか否かに関わらず、アヴリオの前では、フェイントにすらならないのだから、これで良い。


 まだ、見える。これは、アヴリオの迷彩ではない、本物だ。消えれば、もう見えない。


 見えている内に、がっちりと掴み、可能な限りの速度で仕留める。




 大慌てでドタドタした足取りで、格好悪くアヴリオを捕まえに行く。しかし、簡単に躱される。


オ!


 狙いは、この超至近距離に位置する事!この間合いなら、外さない!




 これは・・・・。


 アヴリオは、驚いていた。


 200ポイントダメージ、更に全身に1回の判定。今大会、初めてダメージを食らう。




 鬼業も、少し目を見張った。特に何も言わなかったが。




 ちい。


 効いた。が、決めきれなかった。


 決着。



 テレスは、アヴリオに攻撃を加えた直後、決定的なダメージを食らい、負けた。慣れない攻撃だったので、1撃入れるので精一杯になってしまった。



「ありがとうございました!」


「ありがとうございました」


 泣くテレスと、清清しい笑顔のアヴリオ。


 アヴリオは、この時点で優勝を決めたつもりでいた。その認識は、わけを知っている人間なら、まず正しいと思うだろう。




 テレスは、アトムに慰められつつ、涙した。プラテニウスは、心に重いものを抱えながらも、全員をねぎらった。が。


「まだ準決勝の終わりだぞ。己業の試合が残っている」


 鬼業と知明だけは、諦めていなかった。


「まあ、見ててよ。真歩が勝つからさ」


 ハッタリだ。勝つ見込みは薄い。それでも、楽しくワクワク試合を待った方がマシだ。


 知明の冷静な部分は、1億回戦っても、己業チームがアヴリオチームに勝利する可能性は無いと断じている。


 だが、鬼業の判断では、五分五分。


 リアディウム最強クラスの知明の意見と、己業の父親である鬼業の意見。




 さて。未来を知らぬ我々は、待つより他は無い。


 ゆえにここで、己業チームの準決勝を振り返ってみよう。


 決勝戦を占うに、これが最善だろう。

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